伊波さんの当確の報道が出て肩を落とす古謝陣営
=11日、那覇市の選対事務所
古謝さん「今後も沖縄のため働く」
【那覇支局】那覇市山下町の古謝玄太さん選対事務所には午後8時前から多くの支持者が集まった。午前零時ごろに事実上の一騎打ちであった伊波洋一さんの当選確実が伝えられると、古謝さんは支持者に労われながら「私の力不足。20数万票もの県民の思いを受け今後も沖縄のために働きたい」とあいさつした。
午後9時半ごろ事務所に入った古謝さんは、支持者らと共にテレビの選挙速報などを固唾を飲んで見守った。出口調査などで接戦が予想されたこともあり会場は終始緊張感に包まれた。時間が進むにつれ話し声も聞かれなくなる中、落選が報じられると事務所には落胆の空気が広がった。
古謝さんは「知名度ゼロの私が現職の背中に追いつき、ここまで競ることが出来たのは皆さんのお陰。多大な支援に感謝する」と努めて冷静に話した。
選対本部長を務めた中川京貴県議は「公認からわずか4カ月で相手候補の背中が見えるところまで来たが、あと一歩のところだった。全ての責任は自民党県連にある」と陳謝した。