集団健診始まる 各種がん検診など
宮古島市は3日から10日まで、市役所に隣接する市保健センターで、集団健診を実施している。例年10月に行っていたものを受診促進のため初めて年2回に増やしたもので、7月に集団健診を行うのも市初。3日は28人、4日は39人の計67人が健診を受けた。受付時間は午前8時半~11時と午後1時~3時で、基本・特定・長寿健診のほか、肺・胃・大腸・肝炎ウイルスのがん検診も実施。市は年に一度は健康診断を受けるよう呼び掛けている。
密を避けるために午前に70人、午後は50人に入場を制限。6、7の両日は午前のみで、9日は休診。各種健康診断やがん検診に対する市の女性は年に1度のみで、非課税者、生活保護受給者、70歳以上の高齢者は無料となっている。
10月の集団健診のほかにも、市内の指定医療機関も個別で受け付けているが、年度末に駆け込みで検査を受ける市民が多く保健指導などがずれ込んでしまうこともあるため、年度前半の受検を促進する目的で7月にも集団健診を実施することにしたという。
健康診断の基本項目は、▽身長▽体重▽腹囲▽血圧測定▽尿検査(糖・蛋白・潜血)▽医師の診察▽血液検査(肺機能・脂質・血糖)―。医師が必要と判断した場合、貧血、眼底、心電図の追加検査を無料で受けることもできる。追加検査を希望する場合は有料。
がん検診のうち、胸部X線検査(レントゲン)と胃部X線検査(バリウム)、便潜血検査の対象は20歳以上。肝炎ウイルス検査の対象は過去に検査を受けたことがない40歳のみ。結核・肺がんの喀たん検査は40歳以上または喫煙指数600以上の人。喫煙指数は1日の本数×喫煙年数で算出し、1日20本で30年間喫煙すると600になる。胃がん検診は午前中のみ受付け。
個別医療機関でのがん検診は1日から始まっているが、自己負担額は医療機関により異なる。大腸・40歳以上の女性が対象のマンモグラフィー・肝炎ウイルスは市が全額負担。
特定健診の問い合わせは健康増進課保健指導Ⅱ係(72-4704)、がん検診、基本健診、婦人検診は同課健康づくり係(73-1978)、長寿健診は国民健康保健課後期高齢者医療係(72-3751)まで。集団婦人がん検診は来年1月ごろに実施予定となっている。