生徒たちに特攻艇秘匿壕について説明する與那覇さん(右) =市総合博物館

【狩俣中】博物館で平和学習 特攻艇秘匿壕など学ぶ

 平和週間にちなみ狩俣中学校(前泊一郎校長)は22日、市総合博物館で開催中の慰霊の日関連平和展「特攻艇と宮古―知られざる特攻作戦」を見学した。全校生徒が参加して特攻作戦が行われた経緯や狩俣西海岸に配備された特攻艇秘匿壕など宮古における戦争について学んだ。
 同博物館学芸係の與那覇史香さんが講師を務め、展示について解説。特攻作戦が実施された経緯を「米軍にサイパン島を取られ、本土の工業地帯がB―29の爆撃圏内に入り、工業生産力が低下したことから劣勢を挽回するため考えられた」と説明した。
 宮古には海軍の特攻艇「震洋」などが配備され、海岸近くには特攻艇を隠す秘匿壕があったことを紹介。特攻艇の構造や元隊員の体験談、アダンの葉で誘導路をカモフラージュしていたことなどを教えた。

関連記事一覧