訓練で不審者役(中央)を取り押さえる宮古島署の警察官ら =沖縄電力宮古第2発電所構内

宮古島署・沖電支店 不審者侵入想定し訓練

 宮古島警察署(仲宗根宗信署長)と沖縄電力離島カンパニー宮古支店(徳嶺一宏支店長)の不審者侵入事案対処訓練が17日午後、平良荷川取の宮古第2発電所構内で行われ、支店職員が110番通報で的確な情報伝達や誘導、警察官が不審者取り押さえの訓練に真剣な表情で臨んだ。

不審者侵入を想定した110番通報に臨む宮古支店の職員(左)


 重要インフラとなっている火力発電所で、テロを想定した訓練を実施することで官民連携のテロ発生時の対応などを確認するもので、宮古第2発電所では今回が初めて。
 不審者がゲートをよじ登って侵入したとの想定で、職員が発見と110番通報で不審者の服装や体型、逃走方向などを伝達し、パトカーで駆けつけた警察官が数人で装備を使って不審者を制圧、逮捕する訓練が展開された。
 講評で仲宗根署長は、今回の訓練では両者の連携がとれていたと評価した上で「今後も訓練を重ねて練度を高めたい。テロはどこで発生するか分からない。官民連携した訓練で対処能力の向上を図りテロに強い社会実現、テロ未然防止に向けた対策を推進していく」と述べた。
 徳嶺支店長は、「訓練は有意義。当社は電力とエネルギーの安定供給を目的としている。重要なインフラで、不審者等の侵入で影響があると、市民生活に支障がでる。テロ事案が発生した場合は訓練を活かして迅速な通報、対応ができるようにしたい」と述べた。

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