本土復帰前の宮古の祭祀を撮影した岡本さんの写真展
=平良字下里
「本土復帰前の祭祀写真展」パリギャラリーが開館
平良字下里の「パリギャラリー」がきょう14日正午からオープンする。初回は祥雲寺住職の岡本恵昭さんが本土復帰前に民俗祭祀(さいし)の調査研究のため撮影した写真を展示する。オープニングイベントとして午後4時半~5時半、同ギャラリーの企画を担当するアーティストの新城大地郎さんと写真家の石川直樹さんのトークイベントが行われる。入場無料。
同ギャラリーは「ギャラリーうえすやー」を建て替えたウエスヤビルの1階にあり、カフェを併設している。運営するリバーブ代表の松原洋輔さんは「宮古における文化発信の場所を築きたい。パリは宮古方言で『畑』。土壌を耕し、種を播いて育て発信する」と説明。ギャラリーは入場無料で「子どもたちにもぜひ見に来てもらい、何かを吸収してもらえれば」と話した。
今回は本土復帰前の1960~70年初めごろに平良狩俣や島尻、西原などで撮影した祭祀の写真を展示している。新城さんは「写真家ではなく民俗学調査の記録として撮りためたもの。作為のない純粋な写真であり、宮古の精神性を記録した作品。写っている集落の人たちにも見てほしい」と話していた。
展示期間は6月12日まで(休廊月曜日)。