愛鳥週間「うぷにやま展」開催で有害鳥獣の影響を説明する安田さん
宮古青少年の家
「愛鳥週間」で野鳥を紹介 宮古青少年の家
「愛鳥週間」がはじまった10日、県立宮古青少年の家(島尻政俊所長)の自主事業「うぷにやま展~大野山林の野鳥たち」が同所ロビーではじまった。15日まで。大野山林に生息する国天然記念物のキンバトや夏鳥のアカショウビンなど数多くの野鳥を写真で紹介するほか、テレビモニターで野鳥の画像や鳴き声などを放送している。
同所では毎年、愛鳥週間にちなんで展示会を実施。1年を通して見られる野鳥の写真を四季ごとに展示している。ことしは特に有害鳥獣となっているインドクジャク、カラス、イノシシ、イタチなどが野鳥や貴重な動物など自然の生態系に与える影響、さらには釣り用の糸が絡むなどした野鳥をパネルや写真で紹介し、警鐘を鳴らしている。
専門職員の安田喜継さんは、宮古猟友会によるクジャクの駆除が2021年度で562羽(卵90個)となっていることを踏まえ、相当数が大野山林に生息し、カラスも増えている現状に「その影響でキンバトやアカショウビンなどの姿が年々減少している」と述べ、展示を通して有害鳥獣について関心を高めるとともに、野鳥愛護に理解を深めるよう来場を呼び掛けた。
展示会最終日の15日は、大野山林の自然散策及び野鳥観察会を予定している。新型コロナウイルス感染拡大などの状況によっては中止も検討する。