第一航空、多良間-新石垣就航延期 訓練中の滑走路逸脱で
18日に多良間空港で訓練中の機体が滑走路を逸脱したことを受け、第一航空(本社・大阪)は20日、30日から予定していた多良間│新石垣、波照間│新石垣線の運航開始の延期を発表した。発生原因の調査や安全対策などのためとしており、今後の運航日程については未定。
滑走路逸脱は18日午後3時25分頃、同空港で運航乗務員によるタッチアンドゴーの訓練中に発生。機体が滑走路西側に逸脱して着陸帯で停止した。搭乗していたパイロット2人と社員2人にけがはなく、空港施設の被害や機体の損傷もなかった。
同社では30日から多良間│新石垣線の運航を週2往復程度で予定していた。滑走路逸脱に伴い「運航に必要な施設検査等の延期のほか、発生した原因調査及び今後の対策を含め安全な運航に万全を期すため延期する」としている。
運航延期について同村の伊良皆光夫村長は「利用者の安心を考えると仕方ないと思う。原因究明や人材を育成しながら、再度運航に向けた取り組みを期待している。安全確保に努めて就航計画を進めてほしい」と話した。