市民総合文化祭など活動計画を承認した宮古島市文化協会総会 =17日、未来創造センター

宮古島市文化協会定時総会 饒平名会長ら再任

 宮古島市文化協会(饒平名和枝会長)の第5回定時社員総会が17日、未来創造センター多目的ホールで開催され、新型コロナウイルス感染症拡大影響のため2年連続で中止となった市民総合文化祭を、今秋予定の国民文化祭「美ら島おきなわ文化祭2022」の地域発信事業と位置づけて実施することや、宮古島文学賞、方言大会などを盛り込んだ22年度活動計画の取り組みを確認した。このほか、21年度活動及び収支報告、22年度予算案、理事・監事選任案を審議、承認した。理事会で饒平名会長、4人の副会長を再任した。

 22年度は継続している第6回宮古島文学賞を10月受付、23年2月発表で実施するほか、いずれも3年ぶりとなる第9回鳴りとぅゆんみゃーく方言大会を7月、第17回市民総合文化祭の展示を10月にそれぞれ行う計画。前年度は行事中止などの影響で収入634万円、支出659万円で差額がマイナス25万円と厳しい決算となった。22年度予算は収支とも824万円を計上した。
 総会に当たって饒平名会長は、文化祭、方言大会、文学賞などの活動計画を踏まえ「多くの活動が実施できるよう最善を尽くし、市民に文化の力を感じていただきたい。今後も心豊かな生活を支える文化活動の輪を広げ、地域文化の振興・発展に努力する」との決意を示した。
 大城裕子教育長は、美ら島おきなわ文化祭で宮古島市が「詩(ことば)の祭典」を予定しているとし「宮古島の文化の魅力を全国に発信する絶好の機会」と強調するとともに、「協会との連携を深め、多彩な文化芸術活動が市民の豊かな創造力や感性の醸成につながるよう取り組む」と述べた。
 「美ら島おきなわ文化祭」は、沖縄で初めて行われる第37回国民文化祭・第22回全国障がい者芸術・文化祭の統一名称。沖縄の日本本土復帰50周年事業として10月22日~11月27日に県内各市町村で芸能、音楽、文芸、美術などさまざまな事業が展開される。宮古島市は全国から「海」をテーマに「詩の祭典」を10月29日に開催する。また、市独自に▽宮古の芸能▽ホップステップみゃーく▽劇団かなやらび公演―を行う計画となっている。

饒平名和枝会長


 22年度役員、理事・監事などは次の通り(敬称略)。
 会長=饒平名和枝▽副会長=砂川春美、奥原一秀、上地栄作、豊見山京子▽理事=前里芳人、新城美津枝、棚原芳和、前里昌吾、根間和美、比嘉臣雄、平良務、池間正樹(以上、再任)、佐渡山武士(新任)▽監事=前川尚誼、奈良俊一郎(以上、再任)▽顧問=伊志嶺亮、友利吉博、大城裕子▽事務局長=松谷初美▽事務局員=下石美乃、下地則子、新田由佳

関連記事一覧