会見を開き謝罪する福本部長(中央)ら
=宮古島海上保安部
大麻使用で3人懲戒免職 宮古島海上保安部
宮古島海上保安部(福本拓也部長)は12日、同部で記者会見を開き、大麻を使用した男性職員3人を同日付けで懲戒免職にしたことを明らかにした。福本部長は犯罪を取り締まる側の同庁職員から薬物に手を染めたものが複数名出たことに対し「国民に深くお詫びするとともに、信頼回復に向け再発防止に徹底して取り組む」と述べた。那覇地方検察庁によると、3人は嫌疑不十分で不起訴処分となったという。
免職処分となったのはいずれも20代の男性職員。職員Aは昨年9月、市内の自宅で、知人の男性が持参した大麻を計3回にわたり使用した。A、B、Cの3人は同年10月、A宅と宮古島市の浜辺において、Aが知人から譲り受けた大麻を2回使用したという。
昨年12月上旬、仕事を終え帰宅しようとした職員Aに対し、職場前に訪れた宮古島警察署署員が大麻取締法違反に係る捜査令状を示したことで事実が発覚した。宮古島海上保安部がAに聞き取りをする中で、B・Cと一緒に大麻を使用したことが判明。3人とも事実を認めたという。
福本部長は「犯罪を取り締まる側の海上保安庁として、薬物に手を染めるといった許されない犯罪を起こす職員が複数出たことについては、大変遺憾であり、国民の皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪。
また「この現実を真摯に受け止め、県民・国民の皆様の信頼回復に向け、再発防止に徹底して取り組む」と述べた。職員に対し職業意識や倫理観に関する調査を実施するほか、採用した若手職員により強力な指導監督を行うなど、実効的な対策を講じるという。