今製糖期の原料搬入が終了した宮糖城辺工場 =城辺字砂川

宮古製糖城辺工場が搬入終了 平均糖度15.78度

 宮古製糖城辺工場は11日、2021/22年産サトウキビ製糖操業の原料搬入を終了した。生産量は11万8348㌧で当初見込みを約1万1700㌧下回ったが、前期に比べて2299㌧増加した。平均甘蔗糖度は15.78度で開始初日より1.04度、前期比1.66度上昇し、原料の99%が基準糖度帯(13.1度~14.3度)以上の高品質となった。今期は悪天候によるハーベスターの稼働低下に伴う原料不足で操業一時停止が3回あった。

 原料の内訳は基準糖度帯が5.91%、14.4度以上が93.75%、13.0度以下が0.35%。1㌧当たりの農家平均手取り額は2万5077円で前期を2710円上回った。
 宮糖城辺は昨年12月10日に製糖操業を開始。今期のサトウキビは台風などによる大きな被害がなく収穫面積が2060㌶と前期比290㌶増加したが、株出の単収が予想より低く前期並の実績となった。1月中旬以降は長雨などでハーベスターが稼働できない期間があり、原料不足のため搬入と圧搾の一時停止が3回起きた。同工場もハーベスターの利用率は90%以上と高く、悪天候時の課題が顕著に現れた。
 また10日現在、宮糖伊良部工場は原料搬入量4万4564㌧、平均甘蔗糖度15.15度、基準糖度帯18.35%、14.4度以上78.51%、13.0度以下3.14%、1㌧当たりの農家平均手取り額は2万4270円、宮糖多良間工場は原料搬入量2万5661㌧、平均甘蔗糖度15.98度、基準糖度帯6.12%、14.4度以上93.33%、13.0度以下0.55%、1㌧当たりの農家手取り額は2万5409円。

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