宮古島海洋少年団が結団式を行った =10日、市役所2階大ホール

宮古島海洋少年団が結団式 子どもたちの健全育成図る

 宮古島海洋少年団(中尾忠筰団長)の結団式が10日、市役所大ホールで行われた。同団は海洋に親しむ機会を与えるとともに、海上生活に必要な技術や科学的知識の普及などを通し、少年少女の健全な育成を図ることを目的に結成された。式には日本海洋少年団連盟の芦田昭充会長など多くの来賓が駆け付けた。

 同少年団は昨年から活動を開始しており、12月22日に日本海洋少年団連盟への加盟が完了した。仲尾団長は「多くの皆さまの協力で少年団は歩み始めたが、まだまだよちよち歩き。しっかりと独り立ちできるよう、誠心誠意まい進し、団員一同一致団結して頑張っていこう」と呼び掛けた。
 団員を代表して湊ナラヤン渚音くん(12)が「海のような広い心で団結し、すべての人を友とします。体を鍛え心を養い、立派な海の子になります」と誓いの言葉を述べ、名誉を重んじる、常に感謝を忘れないなど、10の約束をした。
 座喜味一幸市長は「宮古は周辺を海に囲まれて多くの観光客が来るが、海に関する活動が十分ではないと感じていた。団の結成には大いに意味があり、海洋少年団の活動を通して、宮古から優秀な人材が育っていくことを確信している」と激励。芦田会長は「困難にぶつかっても指導者の言葉をよく聞き、友達と協力して乗り越え、海洋国家日本の未来を担う人材が団員の皆さんの中から出てくることに期待する。2年に一度の全国大会にもぜひ参加してほしい」と話した。
 ほかに、宮古島海上保安部の福元拓也部長、海洋少年団沖縄県連盟の安里繁信会長などが祝辞を述べた。結団式のあと団員らは、小型ヨットの訓練を行った。

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