「とうがんの日」開催 1玉100円特価で販売
2022年宮古地区「とうがんの日」キャンペーン(主催・同実行委員会)が10日、JAファーマーズマーケットあたらす市場をはじめ市内のAコープ各店で行われた。収穫の最盛期を迎えている宮古島産とうがんの消費拡大を島内外にピーアールしようと1玉100円の特価で販売。多くの人が訪れて旬のとうがんを買い求めていた。今回初めてJA宮古地区青壮年部の軽トラ市も同時開催され、日曜日とあって大勢の買い物客で賑わい盛況となった。
4月10日は沖縄方言のシブイの「4」、とうがんの「10」の語呂合わせで「とうがんの日」として県経済連が消費拡大を図るため1998年に制定。宮古地区ではJAや県、市、農業関係機関が連携して島内外の消費者に向けて地産地消と安全安心な宮古島産とうがんを広くアピールするため消費拡大キャンペーンを開催している。
今回も約2000個のとうがんが用意され、会場を5カ所に分散して開催された。このうちJAあたらす市場では午前9時から始まり、店内中央に設けられた特売コーナーに山積みされた1玉100円のとうがんを訪れた多くの人たちが次々と手に取って買い求め、開始から約30分後には完売していた。
みゃーくの味加工推進協議会はとうがんのジャムを包んだパイを昨年の2倍以上の250個を販売。同協議会の津嘉山千代会長は「売れ行きはすごく良い」と笑顔を見せ、「コロナでなかなか活動できなかった。こうした機会を作ってくれたことに感謝したい」と話した。
宮古地区の今冬春期のとうがん生産量は前期並の約730㌧が見込まれている。JA宮古地区営農振興センターの担当者は「曇天の影響で例年より小玉だが、立体栽培などにより品質の良いとうがんができている。地産地消を進めていきたい」と説明した。
同実行委員会の下地誠委員長(JAおきなわ宮古地区本部長)は「今回は軽トラ市の野菜も買ってもらい盛況だった。コロナ禍で外食の出荷は減っているが、個人消費者にも浸透して販路が広がってほしい。料理方法を知ってもらえば食べる人も増えていくと思う」と話していた。