4月15日から航空運賃値上げ JTA離島割は据え置き
新型コロナウイルス感染症拡大、燃料価格高騰の影響で厳しい経営状況が続いていることを受け、日本航空(JAL)グループは24日、国内線運賃を値上げする一部変更を決定したと発表した。日本トランスオーシャン航空(JTA)も路線ごとに4月15日から来年4月11日の搭乗分を値上げするが、宮古島市及び多良間村の住民が利用する「離島割引」は運賃を現行のまま据え置く。
JTA宮古支社(小堀健一支社長)によると、据え置きは宮古と那覇及び石垣両路線の離島割引をはじめ、村民対象の宮古多良間線、障がい者割引、スカイメイト、満65歳以上の当日シニア割引。宮古那覇線は8250円のまま。
グループの普通運賃値上げ幅は普通席で大人8%、小児3%のほか、座席のグレードアップ料金はJクラスで全路線1000円から路線に応じて1000円、2000円、3000円、ファーストクラスは全路線8000円から路線別に1万円、1万2000円とする。介護帰省割引は5%値下げする。
値上げに伴う宮古空港発着の路線は大人普通運賃で、那覇が2万円から2万1600円、多良間が8900円から9600円、東京が6万3400円から6万8450円、大阪が5万1900円から5万6200円、名古屋が5万8300円から6万3000円。
日本航空は発表で、低燃費、低騒音の旅客機への機材更新など環境問題への投資を継続的に実施するとともに、「厳しい経営環境でコスト削減徹底など自助努力を重ねたが、影響が長期化している」ことを理由に値上げしたとしている。