山羊肉試食アンケート 9割「取り入れたい」
3390市観光推進協議会が先月22日に実施した宮古島産山羊肉試食会のアンケート結果によると、飲食店などの9割以上が取り入れたいとの意向を示した。課題として安定供給や価格などが挙がっていた。料理に関しては概ね「食べやすく、おいしい」と好評だったが、山羊肉独特の風味については異なる意見があった。
宮古島産山羊肉について「自店または地域での取り入れ」に関する意向は「すぐにでも取り入れたい」27.8%、「取り入れたい」66.7%で導入に前向きな意見が大半を占め、「様子を見る」が5.6%だった。
「山羊肉を新たに取り入れる際の課題」(複数回答)では「安定供給」が最も多く、次いで「価格」「一次加工の状態」「購入単位」「引き渡しや配送」「既存の仕入れルートとの兼ね合い」「その他」の順になった。
要望として「情報量を増やす」「焼いて出したいので部位ごとの注文をしたい」「ブランド化、食材としてのPR活動、啓蒙普及」「山羊の大型化ができるのであればジンギスカンのように焼肉も良いのでは」「少しは山羊らしさを表現した方が良い」などがあった。
試食会では宮古島調理師会が山羊肉のローストやカルパッチョ、パスタなどを作った。「食べやすさ」ではどの料理も5~6割が「とても良い」、2~3割が「良い」と全体的には好評。調理方法や肉質に感心する意見が多かった。「臭みが無くて食べやすい」の一方、「もう少し山羊らしさがほしい」などの声もあった。
今回の材料は宮古島市山羊生産流通組合が「生後6カ月以上18カ月未満」の山羊肉を提供。肉質が柔らかく、独特のクセや風味が抑えられているという。同組合では山羊肉の規格を月齢で区分する方向で進めており、差別化によって調理の幅を広げるとともに観光客も含めた消費拡大につなげようとしている。