コロナワクチン 5~11歳児に接種券送付
宮古島市はこのほど、5~11歳の子どもに新型コロナワクチンの接種券を送付した。当面の間医療機関での個別接種は行わない方針で、23日に感染リスクの高い基礎疾患を有する子ども中心の集団接種を行う予定。小児接種に消極的な姿勢の保護者が多いが、「特に抵抗はない」と話す市民や小児科に接種希望を問い合わせる人もいるなど、反応はさまざまだ。市はワクチンのことをよく理解してから判断してほしいとして、独自のお知らせを接種券に同封している。
オミクロン株では子どもは重症化しにくいと言われているが、県内では慢性呼吸器疾患などの基礎疾患をもつ児童が感染し、長期間入院した例も報告されているという。市は接種券に厚生労働省作成のものに加え、独自に作成した説明書を同封。重症化リスクの高い基礎疾患を有する子どもに接種を推奨している。
また、ワクチンのメリット・デメリットをよく知ってから接種の判断をしてほしいとして、保護者または子どもと保護者が一緒にワクチンの仕組みや接種前後の注意点を記したリーフレットを用意している(いずれもQRコードから)。
市の担当者は「感染が高いリスクになる病気を抱えている人には、接種は必要だろうと考えている。そうでない人からも集団接種の予約は入り始めており、ワクチンを希望する人が速やかに接種できる態勢を整えるという方針」と説明する。
保護者からは「成長の途中にある子どもの体に新しい薬を入れることに抵抗があり、打たせる予定はない」、「本人も希望していないし、子どもが感染しないよう対策を整えて守ってあげるのが親の務め」などと、接種に消極的な声が多い。
一方で「自分が打った時も大きな副反応は無かったし、子どもが接種することに特に抵抗はない」と話す市民もおり、市内の小児科医にも予約の問い合わせが入っているという。ある開業医は「小児ワクチン個別接種の予定は今のところないが、11歳の子を持つ人から予約の電話があった。選択は自由。打ちたいと思う人も当然いる」と話した。
ファイザー製の小児ワクチンは1瓶から10人分が打てるため、市は現在のところ、多くの人数を集められる集団接種のみを予定している。予約は予約センター(79-7829)または市公式LINEから。