当局が市議会に新年度予算などを説明した =市議会全員協議室

市議会に議案説明 補正13億円など上程へ

 宮古島市(座喜味一幸市長)は24日、3月定例会に向けた議案説明会で2022年度一般会計当初予算が378億5千万円になることを明らかにした。前年度比0.3%増と横ばい。構成比は自主財源25%で、こちらも前年度とほぼ変わっていない。依存財源では国庫支出金が増える一方、沖縄振興推進交付金(特別枠分)が半減するなど県支出金は減少している。21年度一般会計補正予算案13億5189億円などの上程議案などとともに説明した。

 自主財源は94億8408万円で前年度比1052万円(1.1%)増。市税が58億円と前年度並みを確保したほか、基金からの繰入金が23億5187万円と前年度比6621万円(2.9%)増えている。市営住宅使用料は3億8624万円で、前年度比1062万円増。
 依存財源は283億6591万円で、前年度比378万円増とほとんど変わっていない。国庫支出金は69億6384万円で6億7809万円(10.8%)の増。うち伊良部屋外運動場整備事業の補助金が9億4861万円で、6億7681万円の増。し尿処理施設整備事業補助金は計画の変更があったため、前年度比2億520万円減の673万円。
 県支出金は57億7474万円で7億3930万円(11.3)%の減。沖縄振興特別推進市町村交付金が前年度の12億2700万円から6億2千万円とほぼ半減している。
 歳出で最も大きな割合を占めるのは民生費の128億6000万円(34%)。うち生活保護扶助費が15億381万円、認定こども園運営費が1億9233万円で、それぞれ前年度比2億8652万円、8806万円の増。公債費は47億4476万円で12・5%を占めており、4億6115万円(10.8%)増加している。主に合併特例債の増と臨時財政対策債の繰り上げ償還による増が要因。
 補正予算案13億5189万円のうち、12億9410万円が積立金。ワイドークーポンの対象を全市民に広げるために2億697万円、キビ生産農家に㌧当たり500円を給付する事業に1億6352万円を計上している。伊良部島こども園の整備が地域住民の理解を得られず白紙となったため、6億4204万円を削除している。
 補正後の21年度一般会計総額は451億8128万円となる。

関連記事一覧