コロナワクチン 3回目集団摂取始まる
宮古島市での新型コロナワクチンの3回目集団接種が5日、JTAドーム宮古島で始まった。市は社会活動を円滑に進めるためには早急な接種が不可欠として、2月中に6会場で延べ10日間集団接種を実施する。5日は予約枠いっぱいの579人がワクチンを受けたが、6日は250人ほど空きがあるため当日予約も受け付ける。宮古病院の岸本信三副院長は、3回目を打つことで抗体が大幅に増加するとして、市民に積極的な接種を呼び掛けている。
ドームには開始時刻の午後2時前から長蛇の列ができ、高齢者や社会機能を維持するための職に就いている人など、幅広い年齢層の市民が接種に訪れた。
市は3回目を迅速に進める必要があるとして3月に予定していた集団接種を2月に繰り上げたが、予約には空きが多く残っている状況。感染者数をさらに抑えるためには早期の3回目接種が重要として、市民に積極的な協力を呼び掛けている。6日の当日受け付けは午後2時半から4時まで。会場で直接申し込める。
予約は予約センター(79ー7829)または市公式LINEから。職場単位でまとめて申し込むことも可能で、市のホームページに記入様式が掲載されている。独自様式でも可。提出はFAX(79ー7832)まで。
救護班を務めていた岸本副院長は「宿泊療養施設を診ているが、ワクチンを2回打った人も増えており、接種から時間が経ち抗体が減少しているのを感じる。3回目を打つと大幅に抗体が増えるため、重症化予防には重要」と話す。3回目を打つことで抗体の量が37倍になるとする試験結果も公表されている。
市の集団接種では2月中旬以降主にモデルナ社のワクチンが使用される。ファイザー製を希望する声も一部にあるが、「どちらもmRNA(メッセンジャーアールエヌエー)という同種のワクチン。1種類だけ打つより2つを併用する『交互接種』の方が明確に抗体が増えるとデータが示している。安心して打ってほしい」と説明した。
宮古地域の『まん延防止措置』は県内他地域に先駆けて7日に解除されると決まったが、「まだ完全に第6波が収まったわけではない。市民の皆さんはどうか油断しないで、基本的な感染対策を継続してほしい」と呼び掛けた。