宮古馬の馬房を清掃するボランティア
=18日、平良下里の荷川取牧場
宮古馬飼育手伝い募集
宮古馬の飼育を行っている荷川取牧場(平良下里、荷川取明弘代表)では現在、ボランティアを募集している。作業は平日の朝夕1時間ずつで、毎日でなくても可能。内容は厩舎やグラウンドの清掃、餌やりなど。汚れても大丈夫な格好で参加。問い合わせは(090-5711-7385)まで。
同牧場では2つの施設で29頭を飼育している。宮古馬は絶滅の危機に瀕(ひん)しているが、頭数を増やして面倒を見ることが困難なため雄と雌の馬房を分けている。市からは1月あたり7千円の育成奨励金が支給されているが、餌代だけで赤字になってしまうという。
作業をしていたあるボランティアは「柵の整備も寄付や自分たちの持ち出しで行っている」と話した。宮古馬を取り巻く環境には課題も多いが、「市長が変わって市の対応も変化しているし、教育長も労ってくれた。少しずつでも状況が良くなれば」と期待を寄せる。
市によると、馬を扱える専門家がいないことが最大の課題という。職員は「観光などに活用して飼育者に利益を得てもらうためにも、馬を馴致(じゅんち)しなければいけない。地域おこし協力隊を募集するなどの案を検討している」と説明した。