記者会見で市民に行動変容を呼びかける本永院長=県立宮古病院
宮古病院、2回目の診断制限
今月に入り新型コロナウイルスに感染し県立宮古病院に入院する高齢者が急増していることから、本永英治院長は19日、病院機能や病床確保がひっ迫する危機的状況にあるとして、昨年8月に続き2回目の診療制限を開始したと発表した。市民に行動変容を呼びかけている。
19日現在、同病院の入院患者は24人でこのうち18人が60歳以上。80歳以上は10人で、うち6人が90歳以上。重症者はゼロだが、高齢者は介護も必要で看護師の配置を増やさねばならず、業務量も増加することなどから、18日から診療制限を始めた。制限の内容は手術や検査の延期(緊急・準緊急を除く)、外来は電話診療を継続活用、精神科デイナイトケアとリハビリ外来は中止、面会禁止など。
本永院長は「新型コロナは軽症で済む、『自分は大丈夫』、単なる風邪と思わないでほしい。高齢者や基礎疾患のある患者に感染させるリスクがあることを考え、会食を避け、濃厚接触者にならないように行動してほしい」と市民に行動変容を含めた理解と協力を求めた。
対策として必ずマスクを着用し、手洗い、人と人の距離をとり、栄養状態を良くして疲れないようにし、肥満予防、また飲み会や模合の自粛または時間制限、対策の取られていない店でカラオケをしない、オトーリの中止、夜遅くまでの飲み歩きを制限することなどを呼びかけた。