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顔が画像処理の置き配泥棒映像が公開され物議 過去には警察沙汰も

25日放送のフジテレビ系情報番組「Live News イット!」では、住宅に配達された置き配の荷物が盗まれる瞬間映像が放映された。被害が発生したのは23日の午前2時過ぎ、埼玉県さいたま市の住宅地で、防犯カメラがその一部始終を捉え物議を醸している。

映像では、男が車で現場を訪れ、玄関先の荷物を迷うことなく持ち去った姿が映っていた。周辺では同様の被害も複数確認されており、警察は関連を含め窃盗事件として捜査しているという。

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さて、ここで疑問なのが、なぜ犯人の顔が画像処理されているのかという点だ。映像により盗んだことが明らかとなる一方、この男に限らず、窃盗の瞬間を捉えた映像のほとんどは犯人の顔を“保護”している。

その理由は、名誉毀損罪(刑法230条)に当たる可能性があるからだ。たとえ、相手が実際に窃盗行為を行ったとしても、公にすることは公然と事実を摘示して他人の社会的評価を下げることになるという。また、不特定多数に見える形で個人の容姿を無断公開することは、民事上の肖像権侵害やプライバシーの侵害にあたり、犯人側から損害賠償を請求される恐れがあるようだ。そのため、罪に問われないようにするためには、SNS上にさらすのではなく、公的機関を頼るのが原則だ。

かつて、防犯カメラ映像の公開をめぐり大きな物議を醸した騒動がある。

2014年8月、東京都中野区の古書店「まんだらけ」で、25万円で販売していた漫画「鉄人28号」のブリキ製人形が万引きされた。同店は、公式サイト上に顔の部分が分からないように加工して掲載し、「おもちゃを返さないと顔の画像を公開する」と警告した。だが、この対応に賛否が分かれて議論を呼び、結果的に警視庁から「捜査に支障が出る」と要請されて公開を中止。のちに犯人は逮捕された。

また2017年2月には、メガネ販売店の「めがねおー」が東京・御徒町店で時価約21万円分の商品が盗まれたとして、顔にモザイクを付けた状態で犯人の写真をサイト上に公開。「2月15日からは、NET上で懸賞金付きでNET利用者に拡散をします」「3月1日にはモザイク無しの顔写真・映像がUPされます」「早くしてください。時間がありません」「徹底的に追いかけます!!覚悟してください!!」などの警告とともに、「警察に出頭するか、返却をするか、弁償するか決めてください」「返却も弁償も今ならできます」などと呼びかけた。

“公開捜査”により同月、犯人が逮捕され、同店運営会社の社長は「画像を公開したことで、応援やらクレームやらいろいろあった。肩の荷が下りた」とコメントを残している。

そもそも犯人が悪いが、名誉毀損罪にあたるとは、何とも皮肉である。

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