青森県十和田湖が直面する景観問題 廃ホテルや放置された遊覧船が次々撤去へ
16日、青森県議会は同県十和田市の十和田湖に長年にわたり放置されている遊覧船4隻について、撤去費用として国から1億8400万円の補助金を受けることが決まったと発表した。
川崎に放置された「遊覧船」の異質さ 20日の時点で半分以上が撤去済み
問題の遊覧船4隻は10年以上前から十和田湖宇樽部(うたるべ)地区内に放置されているのが確認されており、船の全体がさびついているほか、1隻は湖内に横転し沈みかけている。
同船の管理は2016年に解散した十和田湖遊覧船企業組合が行っていたが、解散以降は連絡が滞っており、県は「具体的な回答が得られなかった」として、行政代執行による撤去に踏み切った。
十和田湖に関する景観問題は、遊覧船だけではない。十和田八幡平国立公園内にある十和田湖グランドホテルは2015年に閉館したホテルで、こちらも解体が思ったように進まず、県が「環境省所管地上を不法に占拠している」とし今年1月ごろから解体がはじまっている。
このように十和田湖ではこれまで放置されてきた遊覧船やホテルが次々と自治体や行政の力を借りて撤去となっているが、その背景にはインバウンド(訪日客)による「十和田湖ブーム」がある。
十和田湖を含む青森県は、かつてインバウンドとは無縁の存在かに思えたが、中国人観光客からは「ディープな日本を味わえる」「個人旅行客にも優しい」とし人気が爆発した。
その一方で、今年8月22日には十和田湖の近くで、外国人とみられる男性観光客がクマに右腕をかまれるという事件も発生。自然豊かではあるが、クマ対策が不足していたり、廃ホテルや廃船が放置してある状況は、十和田市側が、人気に環境整備が追い付いていないようだ。






