座喜味市長(中央)と大城教育長(右)が「詩の祭典」の入賞者を発表した =市役所

「詩の祭典」入賞部門21人発表 宮古島市から3人

 座喜味一幸市長と大城裕子教育長は6日、市役所で会見を開き、美ら島おきなわ文化祭2022の文芸部門として市で開催される「詩(ことば)の祭典」の受賞者21人を発表した。小学生の部、中学生・高校生の部、一般の部でそれぞれ7人が受賞。市からは伊良部島小5年の前泊祐晟さん、久松中3年の下地るるかさんと狩俣中2年の美濃出音男さんの3人が入賞した。表彰式は10月29日、未来創造センターで開かれる予定。
 「美ら島おきなわ文化祭2022」は、復帰50年の節目の年に沖縄県で開かれる第37回国民文化祭と第22回全国障がい者芸術・文化祭の統一名称。市では「詩(ことば)の祭典」のほか、市民総合文化祭の一般の部、児童・生徒の部の展示や、宮古地域の個性豊かな民俗芸能を中心とした宮古芸能フェスティバルなどが開かれる予定。
 詩の祭典は「『海』~言霊 海を越えて~」をテーマに未発表のオリジナル作品を募集。全国から小学生の部91点、中学生・高校生の部210点、一般の部(大学生含む)108点の計409点の応募があった。6月中旬から8月末にかけて審査を行い、「文部科学大臣賞」をはじめ3部門各7賞、計21の入賞作品を決定した。審査員からは「作品が粒ぞろいで甲乙つけがたく、審査員泣かせだ」との意見があったという。
 10月29日に未来創造センターで開かれる表彰式では、文科大臣賞受賞作の群読のほか、名桜大学の山里勝己教授や沖縄県出身の詩人である高良勉さんが講演を行う予定という。
 入賞者は次の通り。並びはそれぞれ小学生の部、中学生・高校生の部、一般の部の順。(敬称略)
 【文部科学大臣賞】野田梨央(京都府)「おかあさんの目」▽石橋紺花子(福岡県)「始まりを告げる場所」▽雪柳あうこ(東京都)「海際で」
 【国民文化祭実行委員会会長賞】坂本孝仁(徳島県)「私はどこへ」▽山本彩紗(香川県)「海の姿」▽後藤順(岐阜県)「海の語らい」
 【沖縄県知事賞】槇納陽(京都府)「海のえい画館」▽沖田樹音(東京都)「一八〇〇キロメートルのパワー」▽麻生藤(沖縄県)「さんざめくひかり」
 【宮古島市長賞】工藤ひまり(岩手県)「いってみたいな」▽上米良朋花(宮崎県)「足どり」▽戸田和樹(京都府)「投身の海」
 【宮古島市教育委員会教育長賞】前泊祐晟(伊良部島小5年)「お気に入りの海をいつまでも」▽金城孝哉(沖縄県)「生命の源」▽加澄ひろし(東京都)「メッシーナ(海峡)」
 【日本詩人クラブ会長賞】菊池結心(岩手県)「真っ白な海」▽下地るるか(久松中3年)「いつまでもいつまでも」▽田中傲岸(熊本県)「さらば木馬よ」
 【日本現代詩人会会長賞】竹浪宏美(京都府)「私と海」▽美濃出音男(狩俣中2年)「おーい」▽元澤一樹(沖縄県)「恵子の影」

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