GMO熊谷正寿代表の謝罪会見は「完全な失敗」か 雪印、野々村竜太郎ら歴史に残る失敗会見の数々
GMOインターネットグループが提供するクラウドサービス「お名前.comデスクトップクラウド」への不正アクセスが発覚し、熊谷正寿代表は2日に会見を行った。会見では涙を流す場面もあったが、質問の趣旨から外れた回答を繰り返すなど、「会見は完全な失敗」との声も上がっている。
GMO熊谷社長が「命の砂時計」と言った意味 マスコミの体面が生む「同じ質問」の繰り返し
熊谷代表は、「悪意に汚染されているインターネットを放置したまま死ねない」として、現時点での辞任は否定した。AIの発展やインターネットの未来や自身の人生観や経営理念について熱く語る場面が目立った。
これまで政治家や経営者の謝罪会見において、取り返しのつかない結果を招いた会見も数多くある。中でも2000年7月の雪印乳業・石川哲郎元社長の会見は、大きな話題となった。
当時、大阪工場で製造された低脂肪乳による食中毒事件での記者会見後、エレベーターに乗り込もうとした石川元社長に対し、記者が会見の延長を求めた。石川元社長は「私は寝てないんだ」と激怒。記者と言い合う姿がテレビで放映され、批判の的となった。その後、同社は複数回にわたり記者会見を開いたが、石川元社長は辞任に至っている。
政治家にも謝罪はつきものだ。記憶に残る会見といえば、2014年7月の元兵庫県議会議員の野々村竜太郎氏ではないだろうか。野々村氏は政務活動費の不自然な支出を指摘され、記者会見で号泣。
この様子を伝えるニュースは、日本国内だけでなく世界各国でも話題となり、見出しに「メルトダウン」と銘打ち「泣き叫び、机に拳をたたきつけ、記者に向かって大声を上あげた」などと報じられた。同月、議員を辞職し、2016年7月には有罪判決を受けている。
また、昨年7月の参議院選出馬を表明した山尾志桜里氏の記者会見も、不倫疑惑への具体的説明がなく「ゼロ回答」に終始。会見の質疑応答では「お答えを控えさせていただきたい」と連発した。結果、国民民主党の公認を失い、無所属で出馬したが落選した。
3時間半にわたって自身の理念を語りながら、会見のあり方や服装について誰も適切な助言をできなかったのだとすれば、まさに「裸の王様」だったのかもしれない。謝罪会見は経営者の自己表現の場ではない。何を語るか以上に、何を説明すべきかを見誤らないことが重要だ。






