島の魅力と観光の課題学ぶ 鏡原小で観光協会が出前授業 観光産業、地域現状へ理解促す
宮古島観光協会は28日、未来を担う子どもたちに観光産業や地域の現状への理解を深めてもらおうと鏡原小学校で出前授業を行った。同協会事務局次長の伊波幸則さんが4年生の児童たちに宮古島の基本情報や観光の役割、抱えている課題などについて趣向を凝らしたクイズを交えて分かりやすく伝えた。伊波さんは「課題はあるが観光客が来ることで商業施設が増えたり、飛行機の便が増えたりと島民の暮らしが便利になるメリットも大きい。良い面と課題の両方に目を向けてほしい」と呼びかけた。

出前授業は観光人材育成事業の一環で行われ、「宮古島ってこんなところ」「観光協会の仕事」「これからの宮古島の観光」の3つのテーマで進行した。
伊波さんは、市を構成する6つの島や周辺の地理的特徴を紹介し、日本一の長さを誇る無料の橋である伊良部大橋(3540メートル)をはじめとする架橋の歴史、東京よりも台湾など海外主要都市が距離的に近い位置関係について触れた。
また、平均気温や年間降水量についても開設したほか、宮古島には大きな山や川がないために泥水が海へ流れ込まず、高い透明度(ミヤコブルー)が保たれているという地形的な特徴も説明した。
観光については、約5万5000人の人口に対し年間約126万人の観光客が訪れているデータを示した。宮古空港と下地島空港という2つの空港に加え、大型クルーズ船が寄港する平良港が存在することで国内外から多くの人々が島を訪れていると語った。
一方で急速な観光発展に伴う課題についても言及。観光客の急増によりタクシー、バスなどの二次交通が混雑し市民の利用に影響が出ている点や、約7000台まで急増したレンタカーによる事故の懸念、ホテルなど観光施設の集中利用に伴う水資源の需給調整、海外からの漂着ごみ、海に流出しても生態系に悪影響を与えない成分の日焼け止めの推奨など、島が直面する環境・インフラ面での課題を挙げた。
後半には宮古島の一周距離(約100キロ)などを当て合うクイズで盛り上がった。授業を受けた児童らは「宮古島のことがよく分かった」「楽しく学べた」と思い思いに語り、ふるさとの魅力と将来について理解を深めた。



