作新学院野球部の監督が不適切な指導 2025年には「素手捕球」で謹慎処分
栃木県の作新学院高校野球部の小針崇宏監督が、8月の練習中に部員に対して不適切な指導をしていたことが25日に判明した。小針氏は指導から外れているという。
問題は、日本高等学校野球連盟に寄せられた匿名の投書により発覚。同校によると、8月20日午前、野球用具の片付けが不十分であるとして、小針氏が1年生の部員約20人を同校のグラウンド上で正座させた。口頭で指導したのは5分程度で、怒鳴るといったこともなかったという。
小針氏は「どのような姿勢で野球に臨むべきか考えるように」と指示し、その場を離れた。その際、「足を崩していい」と伝えるのを忘れてしまったため、生徒らは約1時間にわたって正座を続けたとのことだ。身体的苦痛を伴う不適切な指導があったと認定し、小針氏は9月18日に野球部の指導から外れた。
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ネットでは「正座くらい問題ないのでは」などの意見が寄せられている。過去の部活動での指導経験などから、今回の対応に疑問を抱く人もいるようだ。しかし、文部科学省の「運動部活動での指導のガイドライン」では、許されない指導と考えられるものの例として、「長時間にわたっての無意味な正座・直立」などの姿勢を保持させる行為を挙げている。
小針氏の指導が問題となったのは今回だけではない。2025年6月にも、守備練習中の部員に対し素手で捕球するよう指示し、部員が指を骨折するけがを負った。小針氏は日本学生野球協会から6カ月の謹慎処分を受けていた。
ガイドラインには「肉体的、精神的な負荷や厳しい指導と体罰等の許されない指導とをしっかり区別しましょう」と記載。殴る・蹴るのような暴力行為だけではなく、生徒の人間性や人格の尊厳を損ねる、または否定するような発言・行為は許されないとしている。指導する際は、生徒の年齢や心身の発達状況、技能の習熟度、安全確保などを総合的に考えた科学的、合理的な内容、方法により行うことを求めた。
部活動の指導においては、技術だけではなく、生徒の人間的な成長を支えるのも指導者の役割だ。今回の問題をきっかけに、選手がより安心して競技に打ち込める環境づくりが求められる。






