日本維新の会から初入閣の報道 なぜ中司宏氏に白羽の矢が立ったのか
高市早苗首相が行うとみられる内閣改造で、日本維新の会の中司宏(なかつかひろし)幹事長を入閣させる方向で調整が進んでいるという。2025年10月に自民・維新の連立政権が発足して以降、維新所属議員の入閣は初となる。
高市首相は昨年10月の政権発足以降、維新に対して入閣を求めていたが、維新は「閣外協力」の方針を示していた。今回はどちらか、または双方が方針を転換し、「閣内協力」を実施することになる。
わずか2票差で可決「副首都法案」に批判、賛成したチームみらいに失望の声
当初、馬場伸幸前代表や藤田文武共同代表が候補とされていた。しかし、党内では両氏の起用について慎重論があったという。中司氏は、大阪府議や枚方市長などを経験し、2021年の衆院選で初当選。2025年8月には幹事長に就任している。地方行政と国政に加え、党運営などの実務能力が評価され、起用につながったようだ。
中司氏が入閣した場合、内閣府特命担当大臣になると報じられている。維新は行政・規制改革を重視しており、関連する担当相で起用される見込みだ。枚方市長を務めていた2007年に競売入札妨害容疑で逮捕・起訴された後、2013年に有罪判決が確定。裁判では無罪を主張し続け、結果的に罪を償ったが、入閣が実現すれば「前科のある大臣」が誕生することにもなる。
自民と維新は、安全保障や憲法改正などにおいて政策的に近しい部分が多い。2025年10月に高市首相が行ったぶら下がり会見では、維新の基本政策について「ほぼ一致していると思う」と発言している。そのため、自民にとって維新との連携は、政策実現のための重要なパートナーとなっている。
維新側にとっても、入閣のメリットは大きい。維新が掲げている「副首都構想」は、自民党との連立合意に盛り込まれている。「衆院議員定数の1割削減」についても、与党間で合意している。入閣すれば政策の実現に直接関われるようになり、法案がこれまで以上に成立しやすくなるだろう。
内閣府特命担当大臣は「少子化対策」「防災」「地方創生」「宇宙政策」「男女共同参画」など、特定の問題に注力する立場。中司氏の手腕が試されるだけでなく、維新初の大臣として注目を集めるだろう。






