大型ホテル2案を承認 伊良部佐和田は高さ、色彩など配慮要望 市景観審議会
宮古島市景観審議会(池田孝之会長)の2026年度第2回景観審議会が10日、市役所で開かれた。市(嘉数登市長)から諮問のあった伊良部佐和田の「NОT A HOTEL MIYAKO(仮称)新築工事」、平良狩俣の「ラビスタ宮古島(仮称)新築工事」の2議案を審議した結果、いずれも承認した。そのうち、伊良部佐和田のホテル案件については承認したものの、委員から指摘のあった高さ、色彩など課題について事務局が事業者に改善を促し、池田会長に報告の上でクリアしていく方針とした。
審議会では初めに嘉数市長が新委員に委嘱状を交付し、「専門的な知見から議論していただきたい」とあいさつした。
伊良部佐和田のホテル建設案はこれまで3回審議されており、今回が4回目。届出者の変更に伴い、取り扱いは「新規案件」として提示。過去3回の内容および結果は参考として審議された。
予定地は平成の森公園に隣接する海岸線に位置する。農地・集落景観ゾーン(樹林地景観)と海岸地域景観ゾーン(海岸地域景観)で高さ基準は7メートル。伊良部県立自然公園区域になっており、近隣には魚垣(カツ)、佐和田の浜サンゴ礁・礁湖面の指定文化財が広がる。
届け出された建物構造の計画では、A・B棟がRC造(鉄筋コンクリート造)、C~G棟がS造(鉄骨造)で地上2階、高さは15・5メートル(17室)。(参考の3回目と)比較した高さは20・70メートルから15・5メートルに5・2メートル低くなったものの基準値から7メートルを超えており、事業者は緑地率35・08%や緑被率43・29%、緑視率51・89%、間口の緑化割合88・37%などで緑化に配慮した方針を示した。
池田会長や委員からは「概(おおむ)ねいい」との理解が示された一方、「近くにアマゴ養殖場があるので排水方法を考えてほしい」との意見があった。これに事業者は「聞いていなかったので(影響のないような)方法を検討したい」と述べた。地震や津波への避難計画の見直しにも検討する姿勢を見せた。
また地域連携策として、「伊良部商工会や伊良部地域づくり協議会と意見交換しイベントや防災に取り組む。宿泊しながら自然、歴史、文化を楽しみ、地元の食材を使う」などが提案された。



