大阪で通報を受けた警察官が男に「拳銃を発砲」し死亡 過去の死亡事件では「損害賠償請求」も
大阪府警は4日、同府河内長野市で「包丁を持った血だらけの男が暴れている」との通報を受け、駆け付けた警察官が包丁を持って向かってきた男に拳銃を発砲。公務執行妨害容疑などで現行犯逮捕したが、銃弾は男の体を貫通し、搬送先の病院で死亡が確認された。
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当時、現場には府警河内長野署の地域課員5人が臨場。警察官は男に「刃物を捨てろ」と警告したが、男は応じなかったため上空への威嚇射撃を行った。だが、それでも刃物を向けて突進してきたため発砲し、弾が左胸に命中。
府警は、「亡くなられたことは大変残念。発砲の要件は満たしていると判断されるが詳細については調査中」としている。一方で、過酷な治安維持の現場で起きた同事案に対し、「警察官の発砲は正当だったのか」という議論も広がっている。
銃に無縁の我が国では、発砲は大騒動である。先月22日、熊本県合志市のコンビニ前でも同様の事件が発生し、警察は容疑者逮捕の直前、合わせて4発発砲していたことが明らかになった。
警察官による発砲は、過去にも同様のケースが存在する。
2006年6月、栃木県上都賀郡西方町(現:栃木市)で職務質問中に逃走を試みた中国人(以下、男)が、追い詰めた警察官の拳銃を奪おうとしたため発砲され死亡するという事件があった。発端は、現金自動預払機(ATM)付近で、不審な動きをしていた2人の男らに職質をかけたところ2人が逃走し、うち1人が近くの民家に逃げ込むも警察官に追い詰められた。
すると、男が民家の庭にあった石灯籠の頭部をふりかざして警察官に襲いかかり、さらに男が抵抗する警察官の拳銃を奪おうとした。このため、警察官は警告の上で発砲したが、弾丸は男の腹部に命中。男は死亡し、警察官は全治2週間のけがを負った。
この事件に対し翌2007年、中国四川省在住の男の妻が栃木県に対して日本円で5000万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こした。宇都宮地検は、2008年7月に「正当防衛」として不起訴処分としたが、遺族はこれを不服として付審判請求をしている。
また2019年5月、さいたま市見沼区大和田町の路上で、「男が倒れてうなっている。包丁が落ちている」との110番通報で警察官が駆け付けたところ、男が刃渡り約16センチの包丁を持って向かってきたため、警察官が発砲し、腹部に命中。県警は男を現行犯逮捕したが、救急搬送された病院で死亡が確認された。
警察官は、威嚇のため上空に1発発砲。それでも男が向かってきたことから、2人が「捨てないと撃つぞ」と警告し、1発ずつ発砲した。1発が男の腹部に命中。もう1発は命中しなかった。
銃声が飛び交う世の中だけは避けたいものだ。






