【田母神俊雄のニュース・レビュー】いつまで戦後が続くのか 戦勝国アメリカによる一方的な歴史観の強制
大東亜戦争が終わって81年目の夏を迎える。しかし戦後アメリカを中心とするGHQの占領統治を受け、日本はそれまでの日本を見事に壊されてしまった。
我が国は世界最古の歴史を持ち、優れた伝統文化を育んできた素晴らしい国なのだ。それにもかかわらず東京裁判で、日本悪玉国家論が無理やり作られていった。日本軍は残虐な軍であった、中国大陸や朝鮮半島、そして東南アジアで侵略戦争を繰り返したとかうそ、ねつ造が、日本国民に対しても拡散されていった。
真実は日本軍ほど戦時国際法を律義に守って戦った軍はないのだ。悪事を働いたのは欧米白人国家なのだ。広島、長崎に対する原爆投下や東京大空襲などは明らかな戦時国際法違反である。それなのに、その白人国家の悪事は全く無視されて、それを日本軍がやったこととすり替えられてしまったのである。
歴史は誰が作るのか。それは戦勝国である。敗戦国日本は戦後戦勝国アメリカの一方的な歴史観を強制されることになった。日本が中国や朝鮮の同意なく中国大陸や朝鮮半島に軍を進めたことはない。むしろ先方からの要請で軍を送ったことが真実なのだ。
また、日本は東南アジア諸国と戦争をしたのではない。東南アジア諸国を植民地にしていた米英仏蘭などの国と、東南アジア諸国を植民地から解放するために戦ったのである。15世紀ぐらいから欧米白人国家は世界進出を行うようになり、軍事力と経済力を背景に、有色人種の国を次から次へと植民地にしていった。これら白人国家の圧政に有色人種の国は散々苦しめられていた。
最後に残った有色人種の国が日本であった。ここで立ち上がらなければ日本も白人国家の植民地になってしまう。そして一旦植民地になってしまえばその状態は数百年も続いてしまうかもしれない。我々の先人は意を決して立ち上がった。
日本はアメリカによって戦争へと追い込まれた
大東亜戦争の開戦になった。日本はやらなくてもいい戦争をしたわけではない。負けると分かっていたのに戦争を仕掛けたわけでもない。日本に戦争を仕掛けたのはアメリカなのだ。日本はやむを得ず立ち上がったのだ。我が国では東京裁判で強制されたアメリカ発の歴史観に今なお拘束されている。
真珠湾攻撃で日米戦争が始まったと言われるが、なぜ真珠湾攻撃をする事態に至ったのか。それはアメリカが数年にわたり日本をいたぶり続けたからだ。我が国はアメリカによって戦争をするしかない事態に追い込まれたのだ。昭和天皇の開戦の詔を読めばそのことが理解できる。
戦後100年が近づいている。我が国は対米追随国家である。戦争が終わった時にイギリスのチャーチル首相が「これで日本は100年はダメだろう」と言ったと伝えられている。国家は自立しなければならない。アメリカに守ってもらうのではなく自分の国を自分で守る態勢が必要だ。
しかし、我が国の安全保障体制はまだまだそれには程遠い。憲法上自衛隊は正規日本軍ではない。専守防衛で国が守れるわけがない。攻撃的兵器は持たない、核武装なんかとんでもないということで安全保障論議が成熟しない。結果としてアメリカの意を忖度(そんたく)した政治が続き日本の大きな政治的、経済的損失を招いている。
日本の戦後は終わっていない。私は7月10日に高木書房、ダイレクト出版のお世話になり「LOVE&PEACE」という本を出版した。私の70冊目の本であるが、この本に日米戦争の原因、今後の日本の国のあり方、私が自衛隊時代に体得した人を使う上でのノウハウなどをまとめてみた。多くの人に読んでいただけるとありがたい。きっと日本の復興に貢献できると思っている。
第29代航空幕僚長 田母神俊雄






