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山田五郎さん訃報で浮き彫り SNS時代の「フライング公表」が残した課題

評論家・編集者の山田五郎さんが7月14日に原発不明がんにより死去したことが所属事務所より発表された。

山田五郎さんは上智大学卒業後、講談社に入社し90年代にテレビ朝日系「タモリ倶楽部」に出演したことでタレントとして知名度を広げ、近年ではYouTube活動なども行っていた。

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訃報は山田さんの公式YouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」内で22日15時に報告され、動画に出演したマネジャー男性より「7月14日夕方に帰天(死去)、18日に親族・友人・関係者が集まり葬儀を行った」ことが明かされた。

だが、ネットでは16日ごろから「山田五郎が先日亡くなった」とする内容がSNSを中心に出回っていたのである。発信源は生前の山田さんと付き合いのあった人物によるものと思われるが、この時点では公式からの報告はなかったため、ファンにとっては訃報が発表された22日まで山田さんの体調を心配する声が相次いでいた。

そのためネットでは「関係者からのリークじゃなくて正式な形で訃報を聞きたかった」「遺族は葬儀が終わってから公表したかったんじゃないの?」といった疑問の声が相次いでいた。

現に日本における個人情報保護法では「死者の情報は保護の対象にならない」とされており、死の公表に関しては保護の対象にならないが、遺族が「まだ公表したくない」などの都合があれば、「個人情報は保護されるべき」という考え方があり、やはり遺族が意図しない形での公表はふさわしくないと言えるだろう。

また、山田さんの著作を発行していた株式会社創元社は公式HPにて21日(山田さんの訃報が発表される前日)に「現在、山田五郎氏の著作のご注文、お問い合わせを多くいただいております」と報告しており、訃報のフライングがあったため一時的に山田さんの著作の需要が高まるなど、訃報が早めに出てしまったための混乱もいくつか発生している。

現在のネット社会において、著名人の不幸を隠し通すのは難しい一方、「最後は遺族・関係者だけでひっそりと葬儀を行いたい」という遺族の考え方は尊重されるべきである。

今回の訃報は、訃報を受け取った際のモラル面にも一石を投じる出来事だったかもしれない。

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