道徳的価値に理解深める 下地中、中間報告で公開授業
下地中学校(﨑山用彰校長)は20日、2025・26年度文部科学省研究指定「よりよい生き方を実践する力を育む道徳教育の推進事業」の中間報告会を行った。1、2年生の公開授業や全体会で生徒一人ひとりが自己を見つめ、道徳的価値の理解を深める学習を充実させる実践の成果を報告。各教室では参加した宮古地区の教諭らが見学し、道徳科の授業づくりに理解を深めた。
研究主題は「自己を見つめ、よりよい自己の生き方について深く考える生徒の育成~道徳的価値についての理解を深める授業づくりの工夫を通して~」。
全国学力学習状況など調査からみられる実態を踏まえ、道徳教育の重点指導内容を、▽自主、自律、自由と責任▽相互理解、寛容▽よりよい学校生活、集団生活の充実―に絞り、指導に努めたという。
研究は、生徒が人間としての生き方について考えを深めるには道徳的価値の意義を理解し、「ねらい」の明確化とそれを基にした教材分析を通して生徒一人一人が自己を見つめ、道徳的価値の理解を深める学習を充実させることが道徳科の授業づくりに重要であるとの考えで設定した。
研究仮設として「ねらい」を明確にした教材分析を基に「ねらい」を焦点化し、深い学びにつながる授業展開を工夫するとした。視点としては全教師・全校体制で道徳的価値の理解を深める授業づくりや教科横断で取り組む道徳教育などに努めた。
公開授業は、1年生が「裏庭での出来事」「私の話を聞いてね」、2年生が「二番目の悪者」「北川さんの悩み」の教材で行われた。
このうち、「二番目の悪者」を教材にした2年A組(授業者・濱川詩織教諭)は、金のライオンが意図的に仕組んだうそを深く確かめずにただ受け入れ、広めてしまった動物たちの姿を通して情報や出来事を判断するときに自分自身の規範意識に基づいて判断することの難しさや大切さに気付き自分の行動を自分の意思で選び、結果に責任を持とうとする態度を育てることをねらいに取り組んだ。
授業では、生徒たちに「動物たちはなぜ、うわさを広めてしまったのか」「うわさが『うそ』と分かっていたのか」「動物たちは、どうしたら良かったのか」などを考えさせた。
また、うそか本当か分からない情報に触れたときはどう向き合うか、の問いに生徒らは「すぐに信じないで調べる」「本当かどうか確かめる」「大人などいろんな人に相談する」などと発表。自らの意思で判断することの難しさと重要性を学んでいた。


