紙芝居寄贈式で(左から)氷上さん、與那覇館長、知念さん =4日、市立図書館

「繰り返さないよう後世へ」 市立図書館に紙芝居贈る 宮古南静園歴史資料館

 宮古南静園ハンセン病歴史資料館企画運営委員会(氷上信廣委員長)が4日、市立図書館に紙芝居「わたしの命の物語」を2部寄贈した。多磨全生園(東京)入所者の藤崎美智子さん、夫の故睦安さん(元全国ハンセン病療養所入所者協議会事務局長)が「ハンセン病の過酷な歴史を二度と繰り返さないよう後世に伝えたい」との思いを人権学習できる紙芝居に託した。
 脚本はドリアン助川さん(作家、歌手、明治学院大学国際学部教授)、絵はペトロアンドヨゼフ(画家・イラストレーターの田川誠さん、深澤慎也さん)。紙芝居には(国の政策による断種、堕胎で)子どもを産むことができなかった事を多くの人に伝えたいと長年温めてきた思いが込められている。藤崎さんらから贈られたことを受けた同歴史資料館運営委員会は「多くの市民に見てほしい」と市立図書館への寄贈を決めた。
 氷上さんは「歴史資料館に展示し来た人には見てもらっている。図書館に寄贈することで多くの市民に見ていただきたい」と呼び掛けた。
 同園自治会運営協力員の知念正勝さんは「(寄贈を通して)ハンセン病に対する理解が深まり、偏見差別が無くなっていけばありがたい」と話した。
 藤崎さんは、多くの人の応援で完成したと感謝し「『わたしの命の物語』が人権学習の動機づけのひとつになり、相手の立場や気持ちを考えて行動できる人になっていただけたら幸い」とのメッセージを寄せた。
 市立図書館の與那覇律子館長は「貴重な資料いただき心から感謝している。紙芝居は目で見て、言葉で聞く、文字よりも分かりやすく心に残りやすい表現力を持っている。紙芝居を通してハンセン病、本人や家族の苦しみを知る機会になる。毎年6月に実施しているハンセン病パネル展で紙芝居を使って読み聞かせしたい」と述べた。

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