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ホテルのインターンシップや地域課題研究成果を報告した学生ら =3日、市役所2階・大ホール

若者視点の人材育成提言 ミライカレッジ事業 ZEN大学生5人が地域課題研究の成果報告

 宮古島観光のリアルを働きながら学ぶ地域課題研究プログラム「ふるさとミライカレッジ事業」の成果報告会が3日、市役所で行われた。日本発の本格的なオンラインAIやデジタル技術などを学んでいるZEN大学の学生5人が「若者の視点」でホテルのインターンシップと地域課題研究を発表。ホテルで働いた学生は「ホテルと地域住民の間の距離が大きい」という課題を指摘し、従業員が地域行事や伝統行事などに参加できる仕組みの「地域参加型ホテル人材育成制度」を提言したほか、豊かな自然とコミュニティーを活かした「子育て宮古島」の実現を訴えた。
 同事業は、宮古島市が中長期的な関係人口の創出や人手不足解消を目指し、総務省の課題解決プロジェクトを活用して実施しているもの。最先端のデジタル技術を学ぶZEN大学の学生を受け入れ、学業と並行しながらのインターンシップや研究活動を支援してきた。報告会には市や市観光協会、受け入れ先企業の担当者らが出席した。
 門真洋さん(知能情報社会学部1年)は、出身地の兵庫県淡路島で観光地が進んでいることから観光客が急増した宮古島の魅力と課題を学びたいとして参加。滞在して感じた魅力については「ゆったりとした時間の流れ、空の広さ、白い砂浜」称賛する一方で、ホテルのインターンシップでは「観光の最前線で働くことで宮古島の魅力と地域住民性との関係性、課題が見える」と想像して挑んだが、実態は「ホテルと地域住民の間の距離は大きい。ホテルに勤務する人で定住を考えている人は少ない」との見解を述べた。
 その解決策として、門真さんはホテル勤務者を対象とした「地域参加型ホテル人材育成制度」を提言。内容は地域行事、清掃活動、伝統行事に勤務扱い、またはシフト調整を市が補助し参加できる仕組みを整えると説明した。
 小林拓生さん(同)は、若者向けイベントが少ないなど宮古島の環境に合った層にターゲットにした子育て世帯に絞る「子育て宮古島の実現」のテーマで発表した。
 都会と宮古島を比較し都会とは対極した価値観を示し、宮古が子どもの成長環境として刺さる理由については▽自然環境の豊かさ▽伝統文化・地域行事▽地域コミュニティー―を挙げ、「自然と文化の中で人としての土台を育てられる」と強調。実現に向けては、公共交通の改革や子どもが集う場の創出、空き家・郊外の有効活用などを鍵として示した。

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