いもともや食品加工所の上里代表(左)から事業譲渡された
=1月30日、沖縄振興開発金融公庫宮古支店
いもともや、Su-produceへ事業譲渡 公庫マッチングで宮古初
市内の土産物店で根強い人気を誇る菓子製造「いもともや食品加工所」(上里正子代表)の事業譲渡契約成約式が1月30日、沖縄振興開発金融公庫宮古支店で行われた。譲受人は、伊良部島で芋スイーツカフェを展開するSu-produce(サ・プロデュース、中村進代表取締役)。沖縄公庫の無料マッチングサービス「事業承継コネクト」を活用した第三者承継で、公庫宮古支店では初の成約事例、県内でも2例目となる。
いもともやは2012年に創業。自社畑の芋を原料とした商品開発で知られてきたが、近年の人手不足や代表高齢に伴う後継者不在により、廃業か他社への譲渡を模索していた。
中村氏は24年4月に「めちゃ芋4代目中村屋」を立ち上げており、取引先であったいもともや側の意向を受け、昨年7月から具体的な交渉を重ねてきたという。
今回の承継により、商品製造レシピや工場設備、商号は継続使用され、販売先や仕入れ先との取り引き、パート従業員の雇用も維持される。
事業譲渡契約成約式には、沖縄公庫の新垣尚之理事長、沖縄県事業承継・引継ぎ支援センターの佐藤英彦統括責任者、伊良部商工会の奥濱剛会長らも立ち会い、地域の産業を守る新たな形としての成約を祝った。

成約にあたり、上里氏は「年齢的に思うように動けず後継者もいないため悩んでいたが、中村さんの芋に対する情熱を感じ、この人ならと託すことにした。これからはスタッフとして見守りたい」と安堵の表情を見せた。
譲り受けた中村氏は「仕入れ先として相談していた経緯もあり、今回の話には運命的なものを感じる。上里さんに色々と教えていただきながら、宮古島の発展とともに頑張っていきたい」と決意を述べた。



