今期、分糖蜜を初出荷 宮古製糖城辺工場 関係者が輸送の安全祈願
宮古製糖(山城一成社長)城辺工場、伊良部工場は16日、2025・26年期サトウキビ製糖操業の分蜜糖初荷式を行った。初荷は城辺工場が1100㌧、伊良部工場が400㌧の計1500㌧を予定。式では工場、運搬など関係者が参加し、ダンプトラックや海上輸送の安全を祈願した。今期の製糖操業は1日に始まり、伊良部島の原料一部は城辺工場に搬入した。サトウキビの刈り取り、搬入、圧搾や精製などで仕上げた分蜜糖は琉球海運の「栄聖丸」で千葉県の三井製糖に輸送される。

宮古製糖城辺工場の分蜜糖初荷式は午後1時半から行われた。農家が作り、工場の圧搾や精製などで出来上がった分蜜糖は約1100㌧を出荷。同城辺工場では製糖操業期間となる来年3月までに1万8000㌧の出荷を予定している。
初荷式には城辺工場、運搬を担う大米建設など関係者が参加し、安全輸送を祈願して塩と酒でダンプトラックを清めた。
八木直人常務は「(ダンプトラックに)積まれているのは農家が丹精込めて作り、工場で砂糖にしたもので皆さんに運んでいただいて製品になることで価値を持つものとなる。安定した輸送に感謝し(今期も)安全運転の輸送をお願いしたい」とあいさつした。
大米建設の砂川鐵雄副社長は「これから年末に向けて慌ただしさを感じる時期となる。製品の運搬に当たっては道路交通法を順守し、緊張感を持って最後まで無事故無違反で業務を行っていきたい」と述べた。
乾杯の音頭を取った宮古製糖の玉那覇正総務部長は「伊良部島のサトウキビは1日から1万2000㌧が搬入された。午前中に伊良部工場でも初荷式が行われたが城辺工場は1100㌧ンの出荷を予定している。今期の製糖は3月までを予定しており、運搬には安全第一でお願いしたい」と述べ関係機関の発展を祈念した。
城辺工場からダンプトラックで平良港に運ばれた分蜜糖は「栄聖丸」に積み替えられたあと千葉県の三井製糖に輸送される。
◆宮糖伊良部 今期初荷の分糖蜜400㌧

宮古製糖伊良部工場の分蜜糖初荷式は午前9時ごろから始まり、関係者が輸送の安全を祈願し分蜜糖を積んだダンプトラックを見送った。出荷量は約400㌧。長山港でダンプトラックから船に積み替えられた分蜜糖は千葉県の三井製糖に送られる。
初荷式には伊良部工場、宮古地区トラック事業協同組合伊良部支部など関係者が参加。八木直人常務、砂川隆也工場長が輸送の安全を祈願しダンプトラックを塩と酒で清めた。
砂川工場長は「出荷数量は400㌧から450㌧を見込んでいる。製糖工場の先頭を切って日本一早い製品出荷となる。皆さんには安心安全、無事故無違反に心掛けての輸送をお願いしたい」とあいさつした。
同伊良部支部の與儀盛支部長は「製糖開始から約2週間、サトウキビを運搬してきたが、これまで無事故で来ている。大事な荷物を預かっているので(今後も)安全運転をお願いしたい」と述べた。
このあと八木常務の音頭で乾杯し、今期製糖操業の発展を祈念した。


