架橋運動の思い継ぐ10周年祭 伊良部商工会まつりで思い結集
伊良部大橋の開通10周年を記念した「2025年度宮古島市伊良部商工会まつり~伊良部大橋開通10周年記念チャリティーイベント~」(同商工会主催)が7日、伊良部公民館で開かれ、地域住民や関係者らが来場し、節目の年を祝った。基調講演やカラオケ大会、また本社相談役の洌鎌敏一氏もステージで自身の楽曲「ゴーヘイ伊良部架橋」を熱唱するなど世代や立場を超えた出演者が舞台を盛り上げ、地域一体となった催しとなった。

伊良部大橋は2015年1月に開通し、無料で渡れる日本最長の橋として、住民生活の利便性向上や地域経済の活性化、観光振興のほか地域医療にも大きく寄与してきた。開通10周年を迎えるにあたり、商工会会員同士の交流促進と地域との結びつきを一層深めるとともに、収益の一部を関係機関へ寄付することを目的に開催された。
奥濱剛会長は「伊良部地域の発展を支え、地域の皆さんとの交流を深める場になればうれしい。多くの関係者の協力で開催できたことに感謝したい」と述べた。
会場では同商工会女性部による舞踊「伊良部大橋珊瑚の島」で幕を開け、多くの関係者が出演。基調講演では伊良部架橋(当時)要請運動に携わった、大浦貞治さんが登壇し、架橋に向けた運動の経緯や地域の思いを語り、来場者は真剣な表情で耳を傾けていた。
「ゴーヘイ伊良部架橋」を作詞、作曲した洌鎌氏によると橋の早期実現を目指し、国へ要請するために行われた伊良部―宮古間往復15㌔の「爬竜船大レース」のテーマソングとして伊良部町役場から依頼された楽曲だという。
その後は、関係事業所によるのど自慢大会をはじめ、伊良部島中学校生徒による「結の橋クイチャー」、フラ、ギター演奏など多彩なプログラムが展開され、会場は拍手と笑顔に包まれた。
プログラムの最後には抽選会も行われ、来場者は当選番号の発表に一喜一憂しながら、記念イベントを楽しんでいた。


