一斉改選で使命新た 宮古福祉事 大臣感謝状と新任期委嘱状交付
3年に一度の民生委員・児童委員の一斉改選に伴う厚生労働大臣委嘱状および感謝状伝達式、知事委嘱状交付式(県宮古福祉事務所主催)が2日、市未来創造センターで開かれた。経験年数6年以上の退任委員に贈られる厚生労働大臣感謝状は県内で223人、そのうち宮古地区では18人が受賞。式後には研修会が行われ、HappyJoy代表の幸喜穂乃さんが講話した。会場には地域福祉の最前線を支える委員らが一堂に会した。
民生委員は住民の立場に寄り添い相談に応じ、児童福祉法により児童委員も兼ねる民間奉仕者。主任児童委員は子どもと家庭分野を専門に担当。新任期は全国一斉に1日から。任期はいずれも3年。
厚生労働大臣感謝状は宮古地区では18人、多良間村から1人が授与され、委嘱状は、新任、再任委員に対し厚労相から交付。さらに県知事からの地区委嘱状が代表者に手渡された。平良第一20人、平良第二30人、下地・上野13人、城辺18人、伊良部15人、多良間村3人が新任され、地域の相談支援や見守り活動にあたる。
式典では知事あいさつを県生活福祉部の北尾暢秀参事が代読し、「地域住民の身近な相談相手として献身的に活動されている皆さんに深く感謝する。福祉行政の橋渡し役としての役割は今後さらに重要になる」と読み上げた。
嘉数登市長も敬意を表し「地域を支える重要な存在として活動いただきたい。市としても全力でサポートする」とあいさつ。伊良皆光夫多良間村長は「家庭や子どもの悩みが複雑化する中、相談支援の役割が一層重要になっている。誰もが安心して暮らせる環境づくりへ引き続き、力添えをお願いしたい」と述べた。
県社会福祉協議会の嘉陽孝治常務理事は退任した委員らの長年にわたる功績に敬意を表し、新たに委嘱された委員には、「地域の支え合いの輪をさらに広げていただきたい」と話した。
研修会では「信頼を育む力 相談支援に役立つ関係づくりとチームワーク」をテーマに福祉現場での組織づくりや支援の実践例を交えながら、地域福祉活動の基盤となる連携の重要性を伝えた。
感謝状が授与されたのは次の皆さん。敬称略。
【区域担当・宮古島市】友利ナヲ子(6年)▽島尻百合子(20年)▽本永初枝(15年)▽名城常一(6年)▽前原淳子(10年6カ月)▽佐藤タカ子(12年)▽洲鎌多美子(24年)▽根間敏子(12年)▽運天きみ子(6年8カ月)▽砂川芳助(18年)▽福里勝光(6年)▽平良美智子(25年)▽久高則子(24年)▽佐和田立子(21年)▽川満恵子(15年)【同・多良間村】野原忠彦(9年)【主任児童委員・宮古島市】宮國芳美(12年)▽下地初枝(15年)


