宮古地区子牛共進会で審査を受ける出品牛 =JAおきなわ宮古家畜市場

下地支部が団体賞獲得 12月期地区子牛共進会 川上さん(平良支部)ら優等賞

 2025年度「12月期宮古地区子牛共進会」(宮古和牛改良組合主催)が2日、JAおきなわ宮古家畜市場で行われた。平良、城辺、上野、下地、伊良部の支部から雌子牛56頭が出品され、生産農家が改良の成果技術を競った。審査の結果、川上政彦さん(平良支部)の「ふく号」などが優等賞に選ばれた。団体賞は下地支部が獲得した。この日は宮古総合実業高校生物生産科2年の生徒らが子牛測定の検定に向けて学ぶために審査を見学した。
 子牛共進会は、優良子牛を選抜保留し計画交配と併せて農家の改良活動を強化することにより和牛の改良を促進し、経済性を高め経営の安定に寄与することを目的に開催している。
 開会式で主催者の荷川取広明組合長が「11月のセリでは子牛平均価格が70万円台に回復したが上場頭数は大幅に減少している。県内でも宮古地区は顕著に減少しており、農家や和牛改良組合で歯止めをかけるために努力していきたい。本日は個人の上位入賞、支部の団体入賞を目指して頑張っていきましょう」とあいさつした。
 嘉数登市長(代読・下地貴之農林水産部長)は「今日の畜産業を取り巻く環境は高齢化や後継者不足など厳しい経営状況を抱えている。そのなか11月セリの子牛平均価格の70万円台は明るい話題となっている。宮古島市や宮古地区の共進会に出場した宮古総合実業高校が地区代表に選抜されたことは世代の担い手育成にも寄与している。本日出品されている子牛は次年度共進会の候補牛でもあり、今後の畜産振興に大きく貢献できるものと期待している」と述べた。
 県宮古農林水産振興センターの金城靖所長、JAおきなわ宮古地区本部の久志隆盛本部長も激励の言葉を贈った。
 結果は次の通り。カッコ内は支部。
【第1類】優等賞=川上政彦(平良)ふく号・県家畜人工授精師協会宮古支部長賞▽1等1席=荷川取広明(下地)あおい号▽1等2席=砂川雅一郎(城辺)ともみ号▽2等1席=下地美智子(平良)のり子号▽2等2席=上地博也(上野)あしりぱ号▽2等3席=渡真利都(上野)ちゅらりん号
【第2類】優等賞=上地美優桜(下地)きあり号・県獣医師会宮古支部長賞▽1等1席=ピンフ(平良)ふく7の20号▽1等2席=荷川取広明(下地)まひる号▽2等1席=荷川取広明(下地)すたあ号▽2等2席=大海(上野)たいかいはるみ号▽2等3席=新里仁栄(上野)まんなか号
【第3類】優等賞=荷川取広明(下地)わかつる号・県牛削蹄師協会宮古支部長賞▽1等1席=大海(上野)たいかいまゆみ号▽1等2席=島尻誠(平良)あかり号▽2等1席=ピンフ(平良)ふく7の7号▽2等2席=伊山和吉(平良)ひろこ号▽2等3席=川平泰士(下地)こうめ号
【第4類】優等賞=荷川取広明(下地)はなみ号・県農業共済組合長賞▽1等1席=島尻正(平良)あみ号▽1等2席=大海(上野)たいかいちゅら号▽2等1席=石垣知厚(城辺)ひめの号▽2等2席=下地美智子(平良)ようこ号
【第5類】優等賞=下地文男(下地)かめこ号・宮古島市長賞▽1等1席=西里昌貴(平良)あいこ号▽1等2席=佐久田寛勇(平良)むつき号▽2等1席=川平泰士(下地)さくらひめ号▽2等2席=大海(上野)たいかいあずさ号
【第6類】優等賞=荷川取広明(下地)めぐみ号・県農業協同組合理事長賞▽1等1席=砂川巌(上野)ふくむすめ号▽1等2席=川上政彦(平良)ふくふく号▽2等1席=新里仁栄(上野)まつこ号▽2等2席=大海(上野)たいかいひさひめ号

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