字荷川取尻原323番9にオープンする「A―プライス宮古島店」

業務用から家庭需要まで A─プライスが営業開始

 トーホー沖縄はきょう13日に業務用食品卸売店「A―プライス宮古島店」(田中浩司店長)を平良荷川取にオープンする。県内では同ブランド9店舗目、離島では石垣島に次ぐ2店舗目となる。前日の12日には飲食業をはじめとする関係者らを対象に内覧会を開き、試食コーナーなどで仕入れ相談も行われた。飲食店や宿泊業のほか、地域住民の利用も見込み、島内の食と暮らしを支える拠点として期待が寄せられている。

内覧会には多くの関係者が訪れた


 「プロの食材の店」を掲げるA―プライスは、業務用の冷凍食品や調味料、飲料、酒類、日用品、紙皿や弁当容器など幅広い商品を取りそろえる。トーホーグループのプライベートブランド「イーストビー」や「toho coffee」なども扱い、飲食業者の仕入れを支援する。業務用を中心としながらも一般客も自由に来店・購入でき、会員登録や入会金なども不要。家庭用としても利用しやすく、島ならではのお祝いに欠かせないオードブル作りやイベント準備などにも重宝しそうだ。
 同店は「キャッシュ・アンド・デリバリー(C&D)」モデルで展開。店舗での販売に加え、12月ごろからは企業や飲食店への配達業務も始める予定だという。田中店長は「インバウンドの方だけでなく、宮古島に住まう方々に『来てよかった』と思ってもらえる地域密着型の店にしたい。宮古島の立ち上げに関わることができ、感慨深い」と語った。
 さらに「非常時にも食材供給を絶やさないようにとの思いで設計した」と話すようにバックヤード(倉庫)を広く確保し、台風などでライフラインが止まった場合にも対応できるよう、多くの在庫を備える必要のある離島ならではの対策も整えたという。
 内覧会では、食品メーカー各社が試食コーナーを設け、来場した飲食関係者らが新商品の味や品質を確かめた。来場者の一人は「島ではネット仕入れが中心で、現物を見られず困っていた。届くまで時間がかかったり量が違ったりしたが、これからは安心して仕入れできる」と喜んでいた。
 同社によると、宮古島営業所の開設はトーホーグループとして初。地域の外食産業やホテル業の発展を支え、食を通して宮古島の活性化を目指す。
 きょうから15日までの3日間は、オープンキャンペーンとしてアプリ登録者を対象にトートバッグなどがもらえる特典も用意されている。
 営業時間は午前9時半から午後6時半まで。定休日は日曜日。問い合わせ先はA―プライス、営業所ともに℡79・8240、FAX79・8241まで。

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