嘉数市長(右から2人目)と宮古島市、多良間村の代表牛出品者ら =平良港

「上位入賞を目指す」 県畜産共進会、宮古地区代表牛 関係者が壮行会で激励

 11月1日に糸満市の南部家畜市場で開催される「第51回沖縄県畜産共進会」に出品する宮古島市と多良間村の代表牛の壮行会が27日、平良港で行われた。宮古島市からは若雌1類や高等登録群など3部門、多良間村からは若雌2類など2部門に出品する。今回は宮古総合実業高校が初めての代表となり、県舞台で飼育技術を競う。壮行会では市や県、JAなど関係者が宮古地区代表の出品者を激励し、上位入賞しての団体賞受賞に期待を込めた。
 壮行会では主催者の嘉数登市長が「宮古地区共進会以来、関係機関の指導のもと飼育管理に努められた結果、出品牛の仕上がりも日増しに良くなり万全な体制で審査に臨むことができるとの報告を受けている。宮古地区代表牛として堂々と出品され、上位入賞することを期待している」とあいさつした。
 県宮古農林水産振興センターの金城靖所長は「出品牛の栄誉管理や調教、ブラッシング、引き運動などの取り組みにより自慢の牛に仕上げてきたと思う。共進会当日まで残りわずかとなったが関係機関と一致団結し、一頭でも多く上位入賞を果たすことができるよう頑張っていきましょう」と激励した。
 出品者を代表して宮古総実の松川優里奈さん(3年)、池村珂夢さん(同)が「共進会では出品牛の美点をしっかり伝え、これまでの取り組みを発揮し上位入賞を目指して期待に応えられるように頑張りたい」と意欲を見せた、
 安全祈願では、出品牛を輸送するコンテナに酒と塩をまき清めた。最後は宮古和牛改良組合の荷川取広明組合長の音頭でガンバロー三唱した。
 宮古地区代表を決める宮古地区畜産共進会は8月13日にJAおきなわ宮古家畜市場で行われた。宮古島市と多良間村から選抜された17頭が改良の成果を競った結果、優等賞には若雌1類が宮古総合実業高校(宮古島市)の「ゆあ号」、若雌2類が東風平正明さん(多良間村)の「ちゅら号」、高等登録群は豊見城畜産(多良間村)の母「ゆうこ号」娘「ゆりひめ号」が選ばれた。
 県畜産共進会への出品牛は次の通り。
【若雌1類】「ゆあ号」宮古総合実業高校(宮古島市)、「ちゅらひめ号」渡真利都(宮古島市)
【若雌2類】「ちゅら号」東風平正明(多良間村)、「つるこ号」川平泰士(宮古島市)
【高等登録群】母「ゆうこ号」娘「ゆりひめ号」豊見城畜産(多良間村)、母「はるふく号」娘「みく号」上地三起夫(宮古島市)

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