
20周年を新たな一歩へ 市民らが節目祝う 市制施行記念式典
宮古島市(嘉数登市長)の「市制施行20周年記念式典」が4日、マティダ市民劇場で盛大に行われた。市の関係者や県など来賓者ら大勢が出席し、20年の歴史を振り返るとともに今後の観光、農業、福祉、教育などさまざまな分野の発展を祈念した。嘉数市長は「先人たちが数々の困難を乗り越えてきたように力を合わせ、20周年の節目を新たな一歩として明るい未来へ築いていく挑戦を続けていきたい」とあいさつした。市発展に尽くした功労・一般表彰もあり、個人31人と5団体に表彰状が贈られた。

式典は、みやこ少年少女合唱団の宮古島市歌斉唱で始まり、砂川朗副市長の開式のあいさつに続き嘉数市長が式辞を述べた。
嘉数市長は「平成17年に平良、城辺、上野、下地、伊良部の5市町村が手を取り合い宮古島市が誕生した。この20年間にクリーンセンター、未来創造センター、平良港漲水地区複合一貫輸送ターミナルなど市民生活の基盤となる数々の施設整備を進めてきた。市民の長年の念願だった伊良部大橋開通を契機として宮古島市の魅力が広く国内外に発信され、国際線を含む新規航空路の就航や大型クルーズ船寄港による観光客は100万人を超えた」と振り返った。
また「観光が地域経済を牽引するリーディング産業へと成長し続ける一方で少子高齢化や住宅問題、人手不足など新たな課題にも直面している。急速に変化する社会情勢においても美しい自然と各地域で守られてきた豊かな伝統文化を次世代へと継承し、子どもたちがこの島を誇りに思い、この島に住み続けたいと思えるようなふるさと宮古島を未来へ繋いでいくことが私たちの使命である」と述べた。
平良敏夫議長は「合併当初、直面した課題も一つひとつ乗り越え、本市の基本理念とする『心かよう夢と希望に満ちた島 宮古(みゃーく)~みんなで創る結いの島~』の実現に向け着実に前進している。市議会としても市民が笑顔に溢れ、夢と希望の持てる宮古島市の建設に向けて責任ある判断をしていきたい」と述べた。
式典には県内の多良間村、石垣市などや姉妹都市の岡山県津山市、友好都市の福島県西会津町などの首長らも出席。来賓を代表して玉城デニー知事(代読・大城肇副知事)が20周年を祝い、今後のますますの発展を祈念した。
功労・一般表彰のあとは20周年記念映像上映もあり、さまざまな分野の発展が映像で紹介された。20年の節目を迎え、今後の宮古島市に期待する市民の声も会場に響いた。