
市制20年の歩みを一冊に みやこじま広報特別号 写真と年表で振り返る
嘉数登市長は2日、市役所庁議室で定例記者会見を開き、市制施行20周年を記念した「広報みやこじま特別号」を発行したと発表した。特別号は9月末から10月号に合わせて配布され、市誕生から現在までの歩みを年表や写真で紹介し、幅広い世代が市の歴史を振り返りながら節目を祝う内容となっている。嘉数市長は「幅広い世代が楽しめる内容となっている。節目の年に市民が一体となって歩みを振り返ってほしい」と呼びかけた。
特別号は市制施行以来初めての試みで、市のホームページからも閲覧可能。2005年の伊良部、城辺、下地、上野の旧町村と平良市の合併から20年間の歩みを振り返る特集を組み、歴代の出来事やまちの発展を年表と写真で分かりやすく紹介している。
また、市と同じく20歳を迎える若者が登場し、自身の成長と市の歴史を重ね合わせながら将来への希望を語る企画を掲載。世代を超えて市制20年の重みと未来への期待を共有する構成とした。
さらに、幅広い年代に親しまれる人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボレーションが実現。誌面の随所にキャラクターが登場し、裏表紙には作者ナガノさんから「宮古島市20周年おめでとうございます」とのお祝いメッセージが寄せられた。
ナガノさんは過去に宮古島で暮らした経験があり、「空港を出た瞬間の空気にわくわくする」と島への特別な思いを語っている。
嘉数市長は「子どもたちが人気キャラクターに祝ってもらえる喜びを感じ、市民が一体となって節目を迎える契機にしたい」と強調した。
誌面の最後には、市と文化協会が協力して作成した方言によるメッセージで文化の継承にもつなげる工夫を凝らした内容となっており、嘉数市長は「普段触れる機会が少ない方言だが、こうした形で楽しみながら読んでもらえたらうれしい」と紹介した。