伝達式を行った皆さん =宮古空港・アメニティホール

ユイマール心広げよう 赤い羽根運動 伝達式と募金活動開始

 2025年度(第79回)赤い羽根共同募金運動が1日から始まった。同日、宮古空港で「赤い羽根空の美ら島便」伝達式が行われ、県知事からのメッセージと赤い羽根を嘉数登市長(代理・守武大市福祉部長)と県共同募金会宮古島市共同募金委員会の野原勝会長に手渡した。式終了後にはサンエー宮古島シティ店前で街頭募金活動を展開し、市民や買い物客らに広く協力を呼びかけた。
 赤い羽根共同募金は、1947(昭和22)年に、国民の助け合い運動として始まり、米国の施政権下にあった沖縄では、52(同27)年に始まった。戦後復興の一助として、福祉施設を中心に資金を支援する活動としての役割を担い、2000(平成12)年の社会福祉法改正で、「地域福祉を推進する」ための社会福祉事業として位置づけられている。
 本年度の共同募金運動は「つながりをたやさない社会づくり~あなたは一人じゃない~」を助成テーマに、宮古島市の目標額は498万9000円に設定された。
 同運動は来年3月末まで展開され、戸別募金や職域募金、法人募金など多様な形で展開し、寄せられた浄財は市内福祉事業や県内福祉施設への助成、さらには災害見舞金や子どもの貧困対策などにも充てられる予定だ。
 宮古空港での伝達式は、先島地区における共同募金運動の関心を高め、円滑な展開を図る目的で実施。日本トランスオーシャン航空(JTA)客室乗務員の片山亜彩美さんが県知事メッセージを伝達するとともに、赤い羽根を守武部長と野原会長の胸に飾った。
 玉城デニー知事のメッセージでは「地域の福祉ニーズが多様化するなか、住民同士の助け合い『ユイマール』の心がますます重要。県民の『チムグクル』を持ち寄り、この運動を盛り上げてほしい」と協力を訴えた。
 野原会長は「共同募金は一人ひとりの善意によって支えられ、地域福祉の発展や災害支援に大きな役割を果たしてきた。今年も多くの市民の皆さまのご協力をお願いしたい」と語った。

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