「地域バランスを考慮」 市議会一般質問・友利光徳氏 教育委員会会員の選任

 市議会9月定例会の一般質問に25日立った友利光徳氏は、教育委員会委員の任用について(旧城辺町などの)の空白地域の解消への考えを聞いた。嘉数登市長は「教育委員の選任には出身地の偏りが生じないバランスを考慮する意見があることは承知している」と述べた。一方で教育に対する知識、経験など候補者本人の資質や適正を重視する考えも示した。
 大阪・関西万国博覧会への善行生徒の派遣も質問。派遣は6月議会でも質問し、市は「予算的な面から派遣は難しい」と答弁している。この日は要請に対する受け止め、検討などについて聞いた。
 久貝順一教育部長は「7月に大阪・関西万国博覧会へ善行児童を派遣する会から教育長宛に要請書が提出されているが具体的な派遣時期が記載されていなかった。夏休み期間中は難しく、8月末から開催期間中までは2学期がスタートして各学校の行事も予定されている。回答書に記載したとおり予算の確保、補助金交付要項作成、参加者の募集、人選を進めるには期間的余裕がないため派遣事業を行うことは難しいと判断した」と述べた。
 これに友利氏は「要請には(派遣時期の)夏休み期間中の文言はなかったが非常に残念」と市の対応に不満を見せた。
 クイチャー会館の建設には、天久珠江生涯学習部長が「新たな施設の建設は考えていないが、人頭税との関わりを含めたクイチャーの歴史や文化についての企画展や講座などを開催し広く市民に周知したい」と述べた。
 このほか市生活条例、宮古病院との連携強化の非感染性廃棄物の取り扱い、離島甲子園にかかる選手選考、職員管理、人材活用なども質問し、学芸員を増やすことも要望した。

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