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みーやと共に一日救急隊長を務めた小林さんと関係者ら =市消防本部

救急の“正しい利用”を 一日救急隊長に小林南奈さん 市消防本部、救急医療週間で

 きょう9日の「救急の日」を前に、市消防本部で8日、「一日救急隊長」辞令交付式と訓辞が行われた。今年度の一日救急隊長には、宮古島観光アンバサダー・ティダを務める小林南奈さんを委嘱。小林さんは救急隊長として訓辞を読み上げ、市役所でのチラシ配布を通して、市民に向けて救急業務の理解促進と救急車の正しい利用と認識を呼び掛けた。
 厚生労働省と消防庁などは、9月9日を「救急の日」とし、今年は同月7日から13日までの1週間を「救急医療週間」と定めている。救急現場の課題を市民に知ってもらうことが目的。救急医療に対する正しい理解を深めるとともに、期間中は各地の救急医療関係機関がその趣旨にふさわしい内容の行事を展開している。
 市消防本部で行われた式では狩俣勝彦消防署長から辞令が交付され、小林さんにタスキが手渡された。
 小林さんは車庫前に整列した救急隊員を前に訓辞を読み上げ、「2024年の救急出動件数は過去最多の4456件で、前年より214件増加。そのうち51%が入院を必要としない軽症者であり、本当に緊急を要する人への対応が遅れる懸念がある。市民一人ひとりが救急の正しい理解を持ってほしい」と力強く訴え、一日救急隊長として救急業務に対する市民の正しい理解と認識を深めることを宣言した。
 この後、市役所に移動した小林さんらは、1階のエントランスホールで市民に向け、「救急の日」チラシを手渡した。
 チラシには、救急車を呼ぶ際の注意点や、休日・夜間に看護師へ電話相談できる全国共通の短縮ダイヤル「#7119」の利用案内が掲載され、救急搬送の適正利用とともに、命を守る行動の周知を図った。市のイメージキャラクター「みーや」も参加し、来庁者に笑顔で呼び掛けた。
 市消防本部では期間中、総合シミュレーション訓練を実施し、きょう9日から11日にかけて3回、消防本部2階ホールで実際の現場を想定した救急対応の強化を図る。
 訓練では、応急手当の普及啓発、AEDの使用法、病院搬送体制の確認などが盛り込まれ、消防職員や救急関係者が連携し、災害時や突発事案に即応できる力を養うことが狙い。
 市消防本部は「一人でも多くの市民が救急の正しい知識を持ち、社会全体で命を守る意識を高めてほしい」と呼び掛けている。

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