ジミーさんや嘉数市長、関係者らによる乾杯で会場の心を一つにした =バイナガマ海空すこやか公園・多目的広場

熱気が呼んだ恵みの雨 オリオンビール ビアフェストin宮古

 宮古島の夏を彩る恒例イベント「オリオンビアフェスト2025in宮古」が2日、平良久貝のバイナガマ海空すこやか公園・多目的広場で開催され、地元住民や観光客などが訪れにぎわいを見せた。会場はビールと音楽、そして夜空を彩る花火は6年ぶりに用意されるなどで主催者も来場者も熱気に包まれていた。その熱気は同日夕に振り出した急な雨も呼び寄せ、地元農家にとっては恵みの雨となった。

雨に見舞われたが一斉に乾杯で応える観客たち


 真夏の日差しの中、訪れた人々は冷えたビールを手に、思い思いの場所で海風を感じながらイベントの開始を待った。
 午後4時半ごろに開始したステージでは地元芸能アトラクション「ハーラウ・フラ・オ・アロハラニ」の優雅な踊りや、琉球國祭り太鼓宮古支部による迫力ある演舞が披露され、観客からは大きな拍手が送られた。
 午後5時半ごろに振り出した雨は徐々に雨足を強め辺り一面を覆った。下地イサムさんと三線奏者の新良幸人さんとの音楽ユニット「THE SAKISHIMA meeting」が登場した頃にはどしゃ降り。その中でも来場者はビール片手にこれも一興と楽しんでいた。
 午後7時からのビアブレイクセレモニーでは、嘉数登市長をはじめ宮古島観光協会の吉井良介会長、オリオンビールの村野一CEOらが登壇。嘉数市長があいさつで「このフェストを通じて、多くの皆さまに宮古島の夏の魅力を感じ、笑顔あふれるひとときを過ごしていただきたい。夕暮れの潮風に包まれながら冷えた生ビールを片手に音楽や花火を満喫し、家族や友人とともに心に残る夏の思い出を作ってほしい」と述べ、ジミーさんこと村野CEOはオリオンビール全品半額を宣言し「今年も開催できてうれしい。楽しんでいただけたら」と話し、宮古地区オリオンビール代理店会を含めた登壇者全員で乾杯の音頭を取り、会場はさらなる盛り上がりを見せた。
 その後、スペシャルゲストの「かりゆし58」がステージで人気曲の数々を披露すると、観客は手拍子や合唱で応えた。
 訪れていた平良松原の50代農家の男性は「急な雨でびっくりしたが、最近は暑い日ばかりが続いていたので恵みの雨と捉えている。ただ、あした(3日)は二日酔いか風邪なのかを覚悟している。どのみちパリ(畑)には行けない」と話していた。
 気象台によるとこの日、午後6時50分までに会場近くの平良下里では11㍉を記録した。

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