豊年祈願祭でクイチャーを奉納した =漲水御嶽

宮古島夏まつり開幕 笑顔でクイチャー奉納

 「宮古島夏まつり2025」(同まつり実行委員会主催)が25日開幕した。台風7号の接近で心配されたが初日は漲水御嶽と宮古神社で「豊年祈願祭」が行われ、漲水クイチャー保存会や西原みどり会などが祈願舞踊、クイチャー奉納し向こう1年間の五穀豊穣と豊漁、宮古圏域の発展を祈念した。夕方からは市内の西里、市場、下里の3通りで歩行者天国、ちびっこ駅伝大会があり、特設ステージではダンスパフォーマンスや創作エイサーなどが披露され、きょう26日は先島ダンスリーグ東西大綱引きが行われる。

歩行者天国には大勢が詰めかけ夏の夜を満喫した=市場通り


 台風7号が宮古島から離れ、晴れ間のなか漲水御嶽では豊年祈願祭が行われ、うたき神道会のサス、ツカサが神前に線香を焚(た)き、祈願した。
 オープニングは花園こども園の園児らがエイサーを披露し、玉城宇根本流敏風美香乃会池間美代子琉舞研究所が「トーガニアヤグ」を奉納。漲水クイチャー保存会、池間のサス、西原みどり会、徳八流太鼓は祈願舞踊を行った。
 このあと実行委員会の根路銘康文委員長、嘉数登市長や実行委員、自治会などの関係者、観光客らが祈願参拝した。
 主催者の根路銘実行委員長は「宮古島夏まつりでは宮古圏域の豊作、大漁を祈願した豊年祈願祭を皮切りに3商店街をメイン会場として歩行者天国を実施し、東西大綱引きなど大いににぎわうものと期待している。中心商店街の活気あふれるにぎわいを満喫し、楽しんでいただくとともに宮古島から元気、パワーを全国に発信していければと思う。子どもたちにとっても夏休みの待ちに待ったイベントとして家族連れはもちろん友人、知人そろって参加するようお願いしたい」とあいさつした。
 嘉数市長は「今年は先島ダンスリーグ2025決勝大会、東西大綱引き、花火ショーなどの内容となっており、市民の皆さんをはじめ多くの観光客が来場し宮古島の夏を満喫いただけるものと期待している」と述べた。
 祈願参拝に続いては漲水、池間、西原の各地域で継承されているクイチャーを奉納。参加者らは輪になって踊り、周囲では住民や観光客が見守る姿が見られた。
 西里、市場、下里通りで午後6時から始まった歩行者天国には大勢の家族連れなどが繰り出し楽しむ姿が見られた。市公設市場前の特設ステージではチアダンス、ダンスパフォーマンス、宮古島観光アンバサダー発表会、創作エイサー、伝統芸能などが披露された。同ステージは26日もあり、午後7時過ぎからは東西大綱引きが行われる。

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