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優績農家の表彰で生産者の功績がたたえられた =東地区構造改善センター

伊良部でも前年超え大豊作 きび総代会 搬入量7万3136㌧記録 議案承認、優秀農家表彰も

 伊良部地区さとうきび生産組合(仲地正彦組合長)の第19回総代会が10日、東地区構造改善センターで開催され、組合員らが出席して2024年度の事業報告および収支決算、25年度の事業計画や予算案など各議案を審議し、いずれも原案通り承認された。優績農家の表彰も行われ、多量生産の部では国仲支部の伊佐善博氏が91万1308円で1位、品質取引の部では池間添支部の与那嶺一彦氏が糖度15・88度で最高位となり、参加者から功労をたたえられた。
 仲地組合長は「今期は天候にも恵まれ、搬入量は7万3136㌧と前年を約1万7900㌧上回る大豊作となった。平均糖度は13・91度、農家手取り額は平均2万4511円で、総額17億9267万円を記録した」と実績を強調した。
 その上で「生産資材や燃料費の高騰が続き、農家経営を直撃している。国・県・市への要請を継続し、安心して営農できる環境づくりに取り組む」と述べた。
 議案審議では、国の糖価調整制度に基づき、さとうきび交付金申請に向けた園場調査や要件審査を関係機関と連携して実施し、895人が交付金を受領したと報告。来期の活動方針として、株出管理や夏植えの推進、ハーベスター利用に対応した圃場整備の啓発、講習会開催、組合員への栽培技術支援などを重点目標に掲げた。
 来賓祝辞では、JA宮古地区本部の久志隆盛本部長、県宮古農林水産振興センターの金城靖所長(友利仁志氏が代読)、宮古製糖の山城一成社長(八木直人同社常務が代読)、市農林水産部の下地貴之部長らが、さとうきびは「宮古の宝」であり、地域経済を支える重要な基幹作物と強調。今後も農家支援と生産振興に力を注ぐ考えを示した。
 表彰されたのは次の皆さん。カッコ内は支部名。敬称略。
【多量生産の部】1位=伊佐善博(国仲)生産高91万1308円▽2位=渡久知玄昌(国仲)同66万1880円▽3位=渡久山豊(佐和田)同63万7259円▽4位=手登根剛久(国仲)同60万9419円▽5位=平山清(伊良部)同57万3182円
【品質取引の部】1位=与那嶺一彦(池間添)糖度15・88度、生産高11万835円▽2位=宮城勝彦(伊良部)同15・57度、同28万1631円▽3位=新里昌子(仲地)同15・54度、同15万6231円▽4位=久貝初子(伊良部)同15・50度、同12万8962円▽5位=川満恵栄(伊良部)同15・40度、同10万532円

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