当選へ宮古陣営も団結 参院選沖縄選挙区

 20日投開票の第27回参議院議員選挙が公示された3日、沖縄選挙区(改選数1)に立候補を届け出した奥間亮さんは来島し出陣式と総決起大会を実施し、高良沙哉さんを支援する宮古の支持者らも出発式を行った。奥間さん、高良さんの陣営とも初めて国政へ挑む候補者の当選へ向けた団結を誓うとともに勝利への気勢を挙げた。

◆奥間陣営宮古支部 離島の課題解決に尽力
宮古から出陣当選へ気勢

 奥間亮候補は宮古島から選挙戦をスタートした。出陣式は旧TSUTAYA駐車場で行われ、多くの支持者が集まり、国政の参院選に初めて挑む奥間候補の当選へ向けて気勢を上げた。
 開会のあいさつで下地康教県議が「いよいよ熱い戦いが始まる、宮古島で第一声を上げるのは離島の問題を重要視していると考える。皆で奥間候補を国会に送っていこう」と述べた。
 宮古選対支部長の嘉数登市長は「宮古島では物価高騰、少子高齢化、観光と市民生活のバランスなどさまざまな課題を抱えている。こうした課題を解決するためには市民の声を届けるリーダーが必要。奥間候補は現状を良く知り、実行力を持って国政を動かしてくれる。何よりも離島政策を公約の一丁目一番地に掲げている。宮古島の不屈な精神、アララガマ精神で県全体に支持を広げ、奥間候補の勝利を勝ち取っていこう」と訴えた。
 日本商工連盟沖縄支部宮古世話人の根路銘康文氏は、奥間候補の警察官として、那覇市議としての経験、実績を評価し「宮古に縁があるので離島のことはしっかりやってくれる。あすからの期日前で支持を広げ勝利を掴むまで一生懸命に支援していこう」と述べた。
 選対本部長で自民党沖縄県連の島袋大会長は「今回の争点は物価高高騰対策や離島振興をどうするか。宮古、石垣など離島は沖縄本島より物価が高い。これらの問題をクリアするために宮古島からの第一声であると理解している。政治は結果であり勝たなければならない。宮古島市民の皆さんの力を貸していただきたい」と呼び掛けた。
 沖縄自民党第4選挙区支部長の西銘恒三郎衆院議員は「国政の課題は物価高を上回る賃上げの好循環社会をどう作るのかに集中されている。道路や港湾、農業基盤など社会資本の整備をすることで経済が成長しているデータがある。この仕事ができるのは候補者の中で奥間候補しかいない。短期決戦の戦いを勝ち抜いていこう」と述べた。
 最後は新里匠県議の音頭で奥間候補の当選へ向けてガンバロウ三唱した。

◆高良陣営宮古支部 沖縄の未来を全国へ
「命と暮らしを守る政治」訴え

 高良沙哉候補陣営の出発式は宮古郵便局前の交差点で行われた。宮古の出発式会場には大勢の支持者や市議、現職議員らが結集し、「命と暮らしを守る政治」の実現と高良候補の初当選に向け、力強く気勢を上げた。第一声を終えた高良候補は宮古入りせずに本島で活動。「オール沖縄」勢力の支援を受け、沖縄振興予算と基地政策が結び付けられている現状を問題視し、地域主導の政策転換、住民の声を起点とした政治を掲げて挑む。
 冒頭、上里樹市議がマイクを握り、「国の防衛計画で九州への住民避難が検討されている。これは宮古島が攻撃対象になることを前提としたものであり、到底容認できない。沖縄戦の悲劇を二度と繰り返させてはならない」と訴えた上で「国会でその声を届けられるのは高良候補だけだ」と強調した。
 続いて伊波洋一参院議員が登壇。「高良候補は、沖縄戦の終焉の地・喜屋武岬で『生きるを政治の真ん中に』という言葉とともに第一声を上げた。命を守る政治を実現するという固い決意が込められていた」と高く評価し、支援の輪を広げるよう呼びかけた。
 現職の高良鉄美参院議員もマイクを握り、「物価高や医療・福祉、教育の格差など、いまの政治は生活に向き合っていない。沙哉候補は、現場に寄り添い、憲法を生かした政策を実行できる政治家。この選挙は、沖縄の将来を決める極めて重要な戦いだ」と力を込めた。
 市民からの応援演説では、元市議で社民党宮古支部代表の島尻誠氏が「鉄美氏から沙哉候補へのバトンを、全県で力を合わせて支えていこう。誰のための政治かを問う選挙になる」と訴えた。
 國仲昌二市議も「高良候補は憲法を知り尽くした人物であり、沖縄の課題を全国へつなげる力を持っている。市民一人ひとりが声を上げる時だ」と支持を呼び掛けた。
 最後は楚南有香子氏の音頭でガンバロー三唱が行われ、参加者は赤いのぼりやタスキを掲げ、拳を突き上げて勝利への決意を新たにした。

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