県知事選へ出馬表明する佐喜真氏 =那覇市のハーバービューホテル

佐喜真淳氏が出馬表明 県知事選挙、玉城、下地氏と3つ巴

 【那覇支局】8月25日告示、9月11日に投開票される県知事選挙に向けて、自民党が擁立する新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(57)は5日、那覇市内のホテルで会見し、出馬を正式に表明した。佐喜真氏は「経済を再生させ、日本一子育てしやすい県、基地問題に決着を付け、県民の誰もがチャレンジでき、幸せを感じられる沖縄を創る。県民の命と暮らしを守る、強い覚悟を持って、県知事選に立候補する」と決意を示した。
 佐喜真氏は「経済対策が1番重要である」と述べ、「オール沖縄県政と政府の対立が激化する中で、政府と協議し、沖縄振興の思いを伝え、結果を残すべきである。税制や予算や沖縄の要望など政府と話し合いの場を持って県民が喜ぶ経済対策が重要であるが、現県政ではできていない」と話した。
 佐喜真氏は基地問題を巡り、具体的な手法は政策発表の時に明らかにするとしながらも「辺野古への移設を進める」とした。その上で「県は政府と対立を繰り返し、普天間基地返還が遅れている。早期の返還を実現するためには現在の移設計画の現実的な案として辺野古の移設を容認する」と話した。
 佐喜真氏だからできることを問われ、「経済の再生や活性化、基地問題の終焉と跡地利用、子どもへの投資を行いながら、課題を解決していくことは私にしかできない」と力を込めた。
 県知事選には現職の玉城デニー氏(62)と前衆議院議員の下地幹郎氏(61)らが出馬を表明しており、佐喜真氏が出馬を正式に表明したことで3氏を中心に選挙戦が展開されていくとみられる。佐喜真氏は両氏の印象について、コメントは差し控えるとしながらも「県政が公約を含めて県民のために県政運営をしたかを選挙戦でも問うていきたい」と話した。

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